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おすすめさだまさしSong(16)「フレディもしくは三教街 ーロシア租界にてー」

こちらは、以前Instagramに投稿していた記事です。

おすすめさだまさしSongの第16回は、
「フレディもしくは三教街 -ロシア租界にて-」です。

収録アルバム:コミュニケーション(グレープ)(1975年)

現在、AmazonではCDは売り切れのようです。

なので、こちらをご参考に。(下の方にも登場します)


タイトルが印象的ですが、これには深い事情があるのです(笑)。

さださんは、「フレディ」か「三教街」どちらかにしようと思っていたようで、ディレクターが電話で確認した時に「"フレディ"もしくは"三教街"にしようと思う」と伝えたところ、「フレディもしくは三教街」として世に出てしまったそうで・・・。

でも私、この曲が「フレディ」か「三教街」のどちらかだったら、こんなに愛される曲になったかなぁ、と思ってしまいます(笑)。

だって、「これってどういう意味なんだろう?」と不思議に思う感じのタイトルじゃないですか?
そこがいいんですよ!

で、実際に聴いてみたら、とても美しくて切なくて泣ける曲なんですよね。




フレディ あなたと出会ったのは 漢口(ハンカオ)
揚子江沿いのバンドで
あなたは人力車夫を止めた


「ハンカオ」は私が勝手に読みを書いたものです。

漢口で出会ったフレディとの恋を歌った歌なわけです。
デートの思い出や、その時に立ち寄ったケーキ屋のおじいさんの想い出へと、物語が進んでいきます。
でも、ずーっと聴いていると・・・



フレディ あなたも 年老いたらきっと
あんなすてきな おじいさんに
なると思ってたの 本当に思ってたの



あれ・・・何やら嫌な予感。

更に聴いて行くと・・・。



本当はあなたと私のためにも
教会の鐘の音は響くはずだった
けれどもそんな夢のすべても
あなたさえも奪ったのは
燃え上がる紅い炎の中を飛び交う戦闘機



あ・・・戦死したのですね・・・フレディ。


この曲は、少し憂いを感じるけれど、メジャースケール(長調)なんです。
だから歌詞の内容をじっくり味わうと、切なさが際立つのです。

この曲、たぶん、さだまさしさんが23歳ぐらいの時に発表されています。
20代前半でこのクオリティの高い歌詞を書ける人って・・・
さださんは、ただ者ではないですね!

ファンになりたての頃に「帰郷」というベストアルバムを買ったんですが、そこにこの曲が収録されていました。

グレープを解散してソロになって、10年近く経った頃に改めて録音し直したグレープの曲が他にも収録されていて、これまた全部いいんですよ~。

皆さんにはぜひ、グレープの「コミュニケーション」の他にさだまさしの「帰郷」でも、
この「フレディもしくは三教街 -ロシア租界にて-」を聴いてほしいです!


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