断捨離
来月でくも膜下出血を発症して2年となります。
そろそろ出来ること出来ないことが自分でも見えて来た気がします。
見えて来たというより諦めがついて来たという方が的確かもしれません。
回復期を退院した時には思いもしなかった高次脳機能障害。
身体の不自由さよりもこちらが原因で出来なくなったことが多いです。
麻痺の回復のように発症から6ヶ月がピークということはない代わりに、高次脳機能障害の回復はゆっくりです。
そして元に戻ることはないのだろうなと感じています。
そろそろ使うことのないものたちを処分しなくてはならないのかなと思っています。
Xで後遺症を持った方々が断腸の思いで車やバイクを手放したというポストを度々目にして来ました。
所持しているだけでお金のかかってしまう車両は、心の整理がつくまで処分を待つことも難しくて辛いだろうなと思います。
その点、私の場合は多少場所をとる程度なので今まで処分を引き延ばして来ました。
発病するなどと思いもせず受講料を払った心理学講座のテキスト。
以前に所属していた団体の音訳の資料。
教室を持っていた時の手芸道具や材料の数々。
そして資格を取りたいと思っていた刺繍の図案や本。
踏ん切りがつかず処分出来ない癖に目に入るたび胸が苦しくて、捨てる捨てないで頭がぐるぐるしていました。
でもそろそろ潮時かなと思っています。
2年近く経って、また使えるまでに回復することはないのだろうと自覚しています。
これらのものたちが再び日の目を見ることはないのだろうなと。
処分することを考えただけで涙が出てしまいます。でも、置いておくこともまた辛いんですよね。
来月に向けて一つずつ、物と一緒に心も整理していこうと思います。