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東京ハイビーム「新『My Sweet Baby』」を鑑賞しました!

 なんだかんだコロナ禍で、普段なら月に1度は行く東京に、今年は1度しか行っていない私。
 映画にも舞台にも行けず、劇場成分不足気味だった私に、先日朗報がございました!

 友達が関わっている舞台が、リアル公演と同時にオンライン配信をするというのです! しかもアーカイブあり!(2021年9月24日まで)

 代理母をテーマにしたハートウォーミングコメディと、それだけでもう面白そう!
 リアルタイムは難しかったので、アーカイブで視聴いたしました。

どんな話?

 サイトからあらすじを引用します!

代理母って知っていますか?
僕は今、ママのお腹の中であったか~い羊水につつまれて、プカプカ浮かんでいる。ママが~おはよう、マイベイビー~と僕に声をかけてくれた。
でも、僕は知っている。
僕をお腹の中で育ててくれているこのママは、僕の本当のママじゃないって事を!
え?どういう事かって?
それを今から皆さんにお話ししようと思うんだ・・・

自分の血の繋がらない子供を身ごもった女性(代理母)と-
自分の血は繋がっているが、他人のお腹で育って行くわが子を見守るしかない女性と-
そして、その夫の-
奇妙な同居生活が幕を開ける!!

体内ベイビ-も登場し、誰でも楽しめるノンストップ、ハートウォーミングコメディ!

東京ハイビームが自信を持ってお送りする「マイ・スイート・ベイビー」をお楽しみに!

走り出したら止まれない!
代理母から生まれるわが子を見守る夫婦、その隣人、友人たち、そして体内ベイビーも登場!
 郊外の一軒家を舞台にベイビィー出産までをノンストップで描く!
ハートウォーミングコメディ!

 代理母という、センシティブで挑戦的なテーマを扱っていますが、コメディということで身構えずに見られます。でも、このテーマを決しておふざけでは扱っておらず、しっかり考えさせられる場面が多かったですし、めっちゃ泣けました。

 以下、個人の感想ですが、ネタばれなしで注目ポイントをご紹介しますね!

入り口は「コメディ」だけど、それだけじゃない

 紹介文に「コメディ」とあるように、前半は割とバタバタな展開。次に何が起こるのだろうと、一気に引き込まれていきます。
 でも、物語が進んでくると、展開はなかなかシリアスになってきて、考えさせられる場面が増えていきます。それでも、決して暗いわけではありません。

 正面からでは取っつきにくい「代理母」というテーマを、あくまでユーモアを交えながら、そして真剣に伝えてくれるのです。

 代理母ってそもそもどういう仕組みなのか?というところも、劇中でしっかり解説してくれるので、テーマについて知識がない方でも安心して楽しめます。
 また、代理母というテーマがそもそも頻繁に扱われるものでないことから、「こういう考え方になるのか!」という目新しさもあります。

代理母が良い or 悪いの押し付けをしない

 チラシの明るい雰囲気から、「代理母って素晴らしい!」という展開に落ち着くのかなぁ、と想像していたところがあったのですが、そんな押し付けは全くなかったです。だからといって、「代理出産って大変なんです!」という否定的なメッセージを伝えるわけでもありません。

 代理母について詳しく扱っていながら、それをどう感じるかは、上手に鑑賞者に委ねてくれるのです。

 あらすじにあるように、物語は赤ちゃんが生まれるところで終わります。その先周りがどうなっていくか、子どもがどう成長していくかは、劇中では描かれません。全ては鑑賞者の捉え方次第。余韻の残し方が、本当に上手だなぁと思いました。
 現時点で、代理母についてなんとなく肯定的 or 否定的な意見を持っている方がいたら、視野を広げるきっかけをくれる作品になると思います。

キャラが立っててみんな魅力的!

 物語の主軸となるのは、代理母と代理母をお願いした夫婦の3名ですが、他の登場人物も含めて、みんな一癖二癖ありすぎ!
 最初のうちは、「この人やだなー!」なんて人もいたのですが、最後まで見ると、それぞれの考え方に信念があり、なんだか誰のことも憎めませんでした。特定の誰かに感情移入したというよりも、それぞれの登場人物の真っ直ぐな気持ちに心が動かされた感じがします。
 また、最初から最後まで、お腹の中の赤ちゃんも重要キャラとして活躍するのも面白いところです。

演技に勢いがあって、まさにノンストップ

 最初から最後まで、勢いのある役者さんの演技が飽きさせるということをしません!
 笑えるところ、考えさせられるところ、落ち着かない気持ちになるところ、泣けるところ、と2時間ぶっ通しでジェットコースターに乗ったような気分。すごく濃い体験ができました!

アーカイブで見られます!(2021年9月24日まで)

 今回本当に嬉しかったのが、現地に行けなくても、リアルタイムで都合がつかなくても、アーカイブで見られるところ!

 期間限定ではありますが、9月24日13時までチケットを購入して視聴することが可能です!(視聴は同日15:00まで)
 ぜひ、劇中で「ともちゃん」を演じていらっしゃる、【平田裕美さん扱い】でご購入ください!

 すごく良い作品に出会えたと、充実感でいっぱいです(*^-^*)
 気になる方はぜひ!

いただいたサポートは、活動費に充てさせていただきます(*^-^)