VIDEO AVANTURES 第十一日


Here is your random fake-giallo:今日のランダムジャッロは…「A Butterfly with Hands of Stone

Directed by
Stefano Stefani

A disturbed young medium is discovered naked and drained of blood in a public park. A bisexual female writer is mistaken for somone else by the perpetrator of the the murder. After decoding entries in a hidden journal,she discovers that she herself is actually responsible…」

VIDEO AVANTURES 第十一日めは…『Suitable Flesh』(ジョー・リンチ/2023)

ラブクラフト原作。「戸口にあらわれたもの」。ヘザー・グラハムが女医を、そしてジュダ・ルイスと何度もの人格入れ違いの交わりを熱演しているが、見所は後半ではなくて、前半のルイス宅でルイスとルイスの父親のダブル痙攣とその時のしつっこ過ぎる強い音響。 そのシーンではその後、女医とルイスもダブル痙攣し、その痙攣時の演技は、床に二人ともかなり震えながらしつこくそのままできうる限りというもので、このダブル痙攣は最後、女医との時もあって、本作は立派なダブル痙攣映画で、ラブクラフト原作と違うとか、安っぽいとか問題ではないと。
 ルイスの父親の描いているラブクラフト本のイラストなどたしかにかなり安っぽいけれど、ルイスの父親のしつこい蘇りもよく、そもそもこの父親は冒頭からかなり死に損ない度がすごい。 ラストの描写は残念だけれど、ダブル痙攣と人格の瞬時の入れ違いはよいし、ラブクラフト度合いで言えば女医の旦那の呆然自失っぷりのすごさがそうなのかもと。本などではなくて。
 女医が患者を置き去りにして車をかっ飛ばすところや患者治療時の患者の手の止まらない痙攣なども笑わせるためのカットが多過ぎる気がするが、それもいい。そもそもヘザー・グラハムが怒っている顔自体がおかしいのだ。その点でも貴重な俳優。
 デニス・パオリによる脚本、主人公が男性から女性への変更は議論になるだろうけれど、ダブル痙攣時のおかしさは映画ならではのものだろうと。この痙攣がしつこく何度も繰り返されるのがいい。それがラブクラフトかどうかは別として。 痙攣時の音響のうち蒸気圧縮音みたいなところもやり過ぎでいいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?