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小説『地獄の王』

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#長編連載小説

『はじめに』 と 『目次』

ご覧いただき、ありがとうございます。 小説についての注意事項などを記しました。 さらに、その下に読みたいページにすぐに移動できるように目次を設けています。 『はじめに』 1、この小説は、フィクションです。 2、この小説には、作者の意に反して(?)とてもたくさんの人や女神(神)とその部下(精霊)、鬼、ドラゴン、魔物などが登場します。また、史実や世間一般にいわれていることと異なる場合が所々あるかと思いますが、物語の設定上のこと、としてご了承ください。  わからなくなったら、こ

第15章ー第二都市(寮の3階、二人部屋)  1、 「由美ちゃんも、地獄姫様に何かお願いが あったのかな?」

川原さんとおしゃべり  外の廊下に出ると、二人部屋の前で川原 幸子さん(以下、すべて川原さん)が どうしようかと悩んでいる。高森君は、いないらしい。  私は、近くに行き 「開けないの?」 「う、うん・・・・」 うなずくも、じっと二人部屋のドアを見ている。  私は思い切って、ドアの把手に手をかけ開け放す。 「あっ・・・・・。」 川原さんが小さく声を上げ、離れていくドアに手を伸ばすも、それは空く放物線を描き、遠ざかっていった。  部屋の中は何もなく、床の上の血は(銀河

第14章、第二都市(寮の3階、1番奥の部屋)ー1、「普通に使って、引き千切れる物じゃないんですよね。」

前回(幻覚について)の感想など  アルテミスは帰った。  私と女神たち、キングと部下たちは、校長先生と市長さんを先頭に、寮に戻る。  入って左側の階段を上っていると 「キャー!!」 ナナとミミの叫び声が、聞こえてきた。  いち早く、藍白とタガメが駆け上がって行く。  私は、たいしたことなさそうなので、先に行く2人にまかせた。  校長先生が振り向き、私に 「良いんですか?」と、駆け上がって行く2人を指差す。  私は苦笑いしながら 「たいしたこと、なさそうなので」  マー

第2章ー地獄              1、「天上に黒い穴が開いているんすけど、ブラックホールみたいな。」

部下たち   地獄に戻ると、私は副隊長に、他の部下たちを全員集めるよう指示を出した。  さっそく自分の部屋の大きな鏡の前に立ち、小刀を出して、鏡の中の自分の顔に突き立てる。 「ガァン!!」 大きな音がして鏡が、ガラガラと粉々に床に崩れ落ちた。    そこへ副隊長を先頭に部下たち全員が慌てて入ってきた。  割れた鏡に唖然としながらも 「亡者たちが、どんどんいなくなってます!! 」と言ってきたのはモモタ。  茶髪のショートヘアに黒目、服はカンフー映画に出てくるような、上が水