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小説『地獄の王』

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ホームページで公開しているSFファンタジー小説です。 ホラーやアクションも入っています。
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#学校

『はじめに』 と 『目次』

ご覧いただき、ありがとうございます。 小説についての注意事項などを記しました。 さらに、その下に読みたいページにすぐに移動できるように目次を設けています。 『はじめに』 1、この小説は、フィクションです。 2、この小説には、作者の意に反して(?)とてもたくさんの人や女神(神)とその部下(精霊)、鬼、ドラゴン、魔物などが登場します。また、史実や世間一般にいわれていることと異なる場合が所々あるかと思いますが、物語の設定上のこと、としてご了承ください。  わからなくなったら、こ

第13章、第二都市(学校の1階、客や職員用の出入り口)ー1、(うわーシンクロしちゃった・・・・。)

「銀河連合について」と雑談  渡り廊下から校舎の入り口まで来ると、昨日と同じように運動場に黒い巨大な円盤がある。運動場のトラックが見えなくなるほど大きい。  ソウイチロウが振り向き、私に 「あれが、銀河連合の船ですか?」 「うん。」  他の部下たちも、物珍しそうに見ている。 (それは、そうだろう。毎日、地下の地獄でドラゴンと共に駆け回り、地上に出る時は、私が王宮に定例会議に出席した後から夜のパーティーが終了する間、だけなのだから、全員、出席させておいて良かった。今のよう

第5章、第二都市4、校舎(運動場、下駄箱周辺)ー「空気が、変わりました。」

◇太字の()は、私(主人公)の気持ちや考えていることです。   ◇主なグロシーンは省略しましたが、血に弱い方はお気をつけください。 省略したシーンが気になる方は、虹色らいんのホームページ内の小説をお読みください。(上のリンク先をクリックすると、当ホームページ内の小説のページに移動します。)  校舎の入り口に立ち、あらためてその建物を見上げる。  所々ガラスが割れ、血のついたカーテンが風にはためいている。中は、2、3箱の下駄箱が横倒しになり、その間から血溜まりが見えている。

第5章、第二都市3ー運動場「第二都市が普通に生活できるまで」

 体育館から出てきた都市の人たちの間を抜って、市長と校長先生らしき人が出てきた。その場にいる全員の目が二人に注目する。市長が前に進み出て 「ありがとうございました。」と頭を下げた。  私が軽く頭を下げると、その場に居る人たち全員が頭を下げる。市長は頭を上げ 「えっと、それでですね…えーと…その転入するというのはどういった…えーと…」  後ろの生徒たちからクスクスと笑い声が聞こえてくる。見かねた隣の校長先生らしき人が 「市長、ここからは私が…」 「あーそうですね、えっと…こちら

第5章、第二都市2ー桜並木、運動場「空気が変わったわ。」

  窪地から道が続いている。 その両側には木が並木道のように立ち並んでいるが、どの木の葉も萎れ、所々黄色いしみが見え元気がない。道端の草や花も萎れ、同じ様に所々、茶色くなっている。  オフィーリアが周りを見渡し 「土の中の水がないんだわ。この下に通っている水が、あの窪地に流れていたと考えると、原因はこの先にあるようね。」 「この先は学校だけど…」と私はメモを見る。  マーズちゃんは私を見て  「降魔術のせいだと思うか?」  私は首を横に振り 「まだわからない。とりあえず