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小説『地獄の王』

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2023年8月の記事一覧

第8章、寮(3階、1番奥の部屋)作戦会議後編ー6「空気が変わりましたでしょ、あれって邪悪な力がなくなったからだと思いますの。」

「なんでオフィーリアたちを、 あそこ(排水溝)に案内したんだろう?」 「まだ気になっていることがあって、あの偽寮母さん、なんで排水溝の死体を見て、あんなにびっくりしたのかな? なんでオフィーリアたちを、あそこ(排水溝)に案内したんだろう? 侵入者だったらヒドルの性質(詳しくは、前回を参照)とかって知らなかったってことはないだろうし・・・。」と、私が言うと 「姫の力を知らなかったのですわ。」とナナ 「そうですわね。大元の場所を案内してくだされば、後は、私たちで何とかいたし

第8章、寮(3階、1番奥の部屋、作戦会議前編)ー5「第二都市は水の女神がいないから、自分たちで雨水とか地下水とかで確保しないといけないのね。」

  キングからの差し入れ  和室に行くと、2つの座卓が縦に並んでいる。  その上には、キングからの様々な種類のオードブルが入った箱、握り寿司の入った箱、お菓子の入った箱が並んでいた。それらの間に、アルテミスが持ってきたローストビーフやシュークリームなどのお菓子が置いてある。  各席に1組ずつの小皿と箸やフォークなどが置かれ、隣の部屋から持ってきたワイングラスと水の入ったグラス(中身はもちろんバッカスの酒とオフィーリアの水)が、所狭しと並んでいる。  私とアルテミスが