不安との付き合い方

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 昨日、「子どもの不安と森田療法」というオンライン講演会に参加した。内向的で心配性、完全欲が強いといった性格傾向がある場合、心配すればするほど、不安になればなるほど、それが気になり、取り除こうとしたり、そうするとかえってそれにとらわれていくという経験をしたことがあるのかもしれない。私もそのような経験が数多くある。

 森田療法は森田正馬先生自身がこうした心のとらわれから自らを解き放った体験をもとに試行錯誤して生み出した治療法である。

 講座の中で、講師の先生が森田療法を活用した事例を伝えてくださったのだが、診察室に訪れた子どもや親御さんへ、不安があるのは人間として自然なことであると、その不安があることを認め、その不安と共存しながら、不安に力を注ぐのではなく、自身の内側に溢れる生きる力を見出し育てていくことをコツコツと実践し、実践したことや実践しようとしたことを共に喜びあおうと丁寧に伝えその実践を支えているとのことだった。

 その様子を聞いて、このような不安との付き合い方を実践し続けていくと、次第に、不安はあるし、不安はあってもいい、でもわたしは、生の豊かさに力を注いでいくのだという、愛に軸足を置いた力強い生き方に徐々にシフトしていくのではないかと思った。

 不安との付き合いは難しく感じることも多い。でも、コツコツと実践を続けることにより、不安という感情とも愛をもって相対することができるのではないかと考えると楽しみになってくる。

 早速、今日から昨日習った不安との付き合い方の実践を始めたところだ。加えて、講座の中で先生がお勧めされていた本(「生きる力 森田正馬の15の提言」「神経症の時代ーわが内なる森田正馬」)を注文したところでもあるし、到着を楽しみに待ちながら、本を読み、またそれを実践することを楽しもうと思う。

 昨日のオンラインセミナーは6月以降、主催者である「NPO法人生活の発見会」のホームページ(https://hakkenkai.jp/)で無料公開する予定だそうだ。


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