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【記者コラム】この作品は、誰のものか。

手塚治虫といえば日本で初めてアニメーションで「鉄腕アトム」。カラーアニメとして「ジャングル大帝」を世に送り出した。

ところが、アニメ製作費が予算と釣り合いが取れていなくて、虫プロダクションを一度倒産させている。その後「ブラックジャック」と「三つ目がとおる」がヒットして返り咲いた。

これらの功績により平成元年(1989)勲三等瑞宝章を授与されている。手塚治虫の功績は、日本にアニメ制作を根付かせて、アニメ文化を発展させた。

しかし、低製作費をテレビ局に売り込み現代のアニメ業界の「低賃金」文化を根付かせることとなる。
手塚治虫は、日本のアニメ界の生みの親であり、不条理なアニメ労働環境を創った。アニメ業界では天使と悪魔のという二面性を持つ。

近年は、メディアミックスや公式の絵コンテ本などのグッズ販売。発展して舞台化などで利益を上げている。

本題に、戻ろう。「この作品は、だれのものか」

当然著作権などの権利者は、言わずもがな創作者と出資者のものになる。

「30分アニメ作品」×1話を製作するにあたって数百人もの人が参画し、3,000万前後のお金が動く。アニメの企画を創ったプロディーサーに聞いてもこの作品な私の作品と堂々と言うだろう。

このアニメの制作会社、アニメの監督、ディレクターも作画マン、声優、OP、EDを歌った歌手も「これは私の作品だ」と答えるだろう。

ある大ベテランの背景を描く美術監督が、作品を観終わってエンドロールで「自分」の名前があることが最大の喜びだと直接聞いたことがある。

「この作品は、は私のものだ」という心の中の所有権は作品制作参加した一人ひとりの誇りと魂とプライドと一緒にあり続けるのだ。

手塚治虫語録に「僕の体験から言えることは、好きなことで、絶対にあきらめないものをひとつ、続けてほしいという事です」

趣味であるアニメ業界を一視聴者としても、ずっと観て生きたいと思った。

願わくは、新潟県の地方行政マンや政治家が「誇りと魂」の籠もったやりがいを持った仕事してお年寄りだけでなく、若者たちに民主主義と社会福祉に基づいて超少子高齢化と人口不足や物価高騰と課題は山積している。

この厳しい時代が続くが誰もが住みやすい国、街を作ることを絶対にあきらめたいで続けてもらいたい。

「この国や街」を住みやすくしたのは、私であると。

(編集部 伊舞静華)

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