【記者コラム】日本人の耐久力が試される
なんという新年なのか。
1月1日夕方に発生した、後に「令和6年能登半島地震」と名づけられる地震の揺れは、新潟にいる我々の足さえもすくませるのに十分な規模だった。1月7日午前現在で死者は126人に達し、不明者はまだ200人以上。人命に係る被害こそなかったが、新潟市では地盤の液状化が甚だしく、家屋倒壊や道路破損などが相次ぎ、その脆弱さが露になった。
こんな時、決まって「自然の猛威を前に、人間のなすすべはない」というようなありきたりな言葉を繰り返すのだが、大規模災害に見舞われる