見出し画像

商品を綺麗にしたい話・シリコンのベタベタ編

(注)試してみる際は自己責任でお願いします。

押し入れにしまったままになっているものをメルカリに出品しようと久々に取り出してみると、布が黄ばんでいたり、シリコンがベタついていたりしていました。
さすがにこのまま出品するわけにはいきません。汚いままでは印象が悪いですし、売るためにはかなり安くしなければならず、それでも売れるかは難しいでしょう。ですが、綺麗にできれば購入者に喜ばれますし、価格も汚いままよりは多少上げられます。

クリーニング、頑張ってみますか……!

シリコンのベタベタの正体

シリコンのベタベタは「加水分解」によるものだそうです。シリコンに含まれる物質が空気中の水分と反応して溶け出したのが原因とのことです。

ちなみに似たような状況として、フィギュアのベタベタの原因は可塑かそ剤」です。

古いですがこちら↑の記事がわかりやすいですし、フィギュアメーカーなので信頼度も高いと思います。

シリコンのベタベタを除去するには

「シリコン ベタベタ 除去」などで検索すると、解決方法が書かれた記事がいくつも出てきます。内容はだいたい似たり寄ったりです。
よく出てくるのは、無水エタノールで拭き取るというものです。

無水エタノールとは読んで字のごとく、水分をほとんど含まないエタノールです。揮発性が高く、電気を通さないそうで、水洗いできないものにも使用できるとのこと。
水にも油にも溶けやすい性質から掃除に重宝されますが、それ以外にも薄めて消毒用にしたり、ルームスプレーや化粧水作り、最近ではアルコールインクアートなど、用途が結構広いです。
しかし……

シリコンのベタベタ除去のために買うにしては多いし高いです。いくら他に用途があっても、掃除はすでにそれぞれの洗剤があるし、ルームスプレーも無香料派の家族がいるので必要ないしで、出番がありません。
金銭的に余裕、他の用途にも使うという方なら、こちらを購入してベタベタを拭き取れば終了になると思います。ちょっと躊躇してしまう方は続きをどうぞ。

別の方法を模索する

何も解決方法はひとつではありません。検索した記事には「重曹も効果がある」との記述があります。
けれど、うちには重曹がありません。
重曹といえばアルカリ性、それなら……と、こちらを使用してみることにしました。

もともとうちで使っているものです。こちらをキッチンペーパーに吹き付けてベタベタシリコンを拭いてみました。
すると、見た目は綺麗になりましたが、ベタベタは取りきれていませんでした。化粧水パックよろしくキッチンペーパーをアルカリ電解水でびしょびしょにして貼り付けてもみましたが、取りきれません。ベタベタが弱くなったような気がする、多少マシになったかな、くらいです。

検索すると「ゴムのベタベタはアルカリ電解水で落とせる」とも出てくるのですが、ゴムの種類によるのか、ベタベタの度合いによるのか……。そもそも、これはシリコンなのか……? 取説がないのでわかりません。
重曹の使用目的はアルカリ性ではなく研磨力なのでしょうか。重曹がないので、わかりません。

代替品を探して

やはり無水エタノールでないと駄目なのか……? ドラッグストアで無水エタノールや関連品をチェックしつつ、代替品を探します。
そして、見つけたのがこちらです。

画像1

購入店:DAISO
商品名:アルコール除菌スプレー
JANコード:4571331031170

このご時世、アルコール除菌グッズはたくさんありますが、こちらは成分がエタノール59%、精製水41%のみで、余計なものが入っていないのが決め手です。消毒用エタノールがエタノール80%、水20%だそうなので、それに比べるとこちらはちょっと薄めですが、消毒が目的ではないので気にしません。

ちなみに、エタノールを含むウェットティッシュ(手近なものだと顔や体を拭くシート)でもベタベタが落とせるそうですが、私はやっぱりその他の成分が素材にどんな影響を及ぼすのかわからないので、使おうとは思いませんでした。自分用ならまだいいのですが、お金(とは限りませんが)と交換で他人に渡る(かもしれない)ものなので下手なことはできません。

さっそくアルコール除菌スプレーをキッチンペーパーに吹き付けてベタベタシリコンを拭いてみると……落ちましたベタベタしません! 乾いた後に触ってみると、元の手触りと同じ、表はツルツルの裏はサラサラです! ちょっと薄めでもエタノールは偉大です!!

時は流れて、ひと月後——

ベタベタを除去したシリコンの状態を確認するために触ってみたのですが、除去直後と変わらずツルツルのサラサラのままです。シリコンにひび割れや変色などの異常も見られません。これなら他人の手に渡しても問題ないと考えていいでしょう。
とはいえ、加水分解が起こらなくなったわけではありません。放っておけば、またベタベタが生まれるでしょう。それに経年劣化は避けられません。早いところ次の主人を見つけたいものです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!