小説de東大読書ノート 〜読書のお供に東大読書ノートを使う話〜

注意

当記事には『ミナヅキトウカの思考実験』(著・佐月実)のネタバレがあるかもしれません。決定的な要素はないつもりですが、公式発信以外の情報を1ミリも知りたくない方はお気をつけください。

東大読書ノートってなんやねん

東大読書ノートについては、こちら。

端的に言うと「東大読書がアプリでできるよ〜」です。東大読書のことは知らんけど、読む前・読みながら・読んだ後に思ったことを記録してまとめられるアプリですかね。

アプリ作者の使用例では実用書が使われていますが、小説でもいんじゃね? と思った次第です。

東大読書ノートをお供に読んだ小説は、こちら。

ミステリーって人間関係や過去の事件が絡んだり複雑だから、メモを取りながら=人物や出来事をしっかり理解しながらじゃないと、上っ面だけなぞって読後に何も残らないので。そんなん時間の無駄やん。お金と時間を払うんだから、得られるものは得たい。
あとは事件と推理が合ってるかを、自分で確認して納得したい。

『ミナヅキトウカの思考実験』はnoteで試し読みが公開されています。

ダッシュが1本だったり「!!」が「‼️」で「!?」が「⁉️」だったりするけど、本ではちゃんとしてるから安心してほしい

いざ、小説de東大読書ノート

さて、それでは小説de東大読書ノートを始めましょう。アプリをDLします。

アプリを開いたら、右下の+を押して本を登録します。本が手元にあればバーコード読み取り、なければ検索で探します。それでもなければ手動!
(つまり同人誌もOKってことだ!)

メモは本ごとに分けられます。自動で整理できていい! 表紙も載るのでわかりやすい!

登録した本を押すと、メモの中身に遷移します。

東大読書知らんから、何が何だかわかんねえな!
とはいえ、吹き出しに指示があるので、その通りに進んでいけばOKです。まあ東大読書しないけどな!

ページ下部の4項目を、小説読書でどのように使っているかを紹介します。

仮説作り

本を読む前に書くところです。
上部に「装丁読み」と「仮説作り」のタブ切り替えがあります。

左タブの「装丁読み」には、本の見た目(タイトルロゴやイラストなどのカバーデザイン・帯など)や著者プロフィールから感じたことを書きます。
たとえば表紙を見て「仲良さげな男女が描かれてるから、この男女の恋愛がメインなのかな」とか「タイトル長すぎ・色多すぎで、ゴチャゴチャしてんな〜」とか。
人に見せるものじゃないので言葉は選ばなくていいです。語彙力が死んでてもいいです。飾らずに、感じたことをそのまんま書こう!

次は右タブの「仮説作り」です。

仮説作りには「目標」に、その小説の内容に期待することを書きました。「期待」っていうと大げさというか、語弊があるかもですが……。
たとえば「こういうキャッチコピーがついてたから、その要素がどのくらい書かれてるのか気になる」とか、そのくらいです。さっきの装丁読みの「表紙の男女2人の恋愛がメインなのかな」も期待といえます。

残り2項目、私はスルーします。「この本を読めばきっと俺の人生は変わる……!」みたいな志や目的を持って小説を読むのなら書けることがあるでしょうが、娯楽目的だと書くことはないです。

取材読み

次の「整理読み」に集約するので使いません。
まあ一応説明しておくと、疑問に思ったことをそのページ数とともにメモしておく欄です。読み終わった後に振り返って疑問を追求するための、いわば、付箋やしおり的な?

↑こんなふうに、読んでる途中で疑問にぶち当たったらメモしておく……のはいいけど、みくのしんさんは疑問をそのままにして読み進めることはできないみたいですよね。先を読めば解決する疑問もあるとは思いますが。
一般人はかまどさん役も自分でやらなくちゃならない……!

小説読書では、「整理読み」とは分けてメモしておきたいもの、好きなシーンやセリフの抜き出しに使ってもいいかもしれません。

入力項目はこんな感じ

整理読み

読みながら書くところです。目次を読み込んで(読み込めなければ手動で作り)章ごとに内容をまとめていきます。

『ミナヅキトウカの思考実験』の構成はプロローグ+全5話の連作+エピローグです。1話は複数の章で出来ていて、章ごとに番号が振られているので、そのとおりに分けました。数字だけではなんのシーンを含むのかわからないため、勝手に章タイトルをつけています。

作った目次を押すと記入欄に遷移します。ここに読みながらそれぞれの章の内容をメモしていきます。キャラクターの設定とか、事件の概要とか、伏線っぽい描写とか、感想とか、何でも。

これは知らない人のシーンから始まった時の疑問感想

疑問なら「取材読み」にメモすればいいのですが、行ったり来たりするのが面倒なので「整理読み」でひとまとめにしています。自分の感想には文頭に絵文字をつけて、内容のまとめと見分けられるようにしました。
1,000文字超える(仮)とエラーで保存できなくなるっぽいので注意。念のため入力したものを別のメモアプリとかに全文コピペ保存して、削るか分割するかしましょう。

章を読み終わり内容をまとめたら、その下部にある項目で

30文字で要約します。その章で何がいちばん重要かを見極める力を試される……!

1,000文字超えは分割することにした

30文字超えでも保存できますが、黄色のびっくりマークで表示されます。こうして並ぶと、できれば全部緑に染めたいと思えてくるね。
この30文字の要約をさらに短く要約(意訳)したものを章タイトルにつけています。

本を読み終えたら、最後には「本全体のまとめ」があります。要約したらラノベの長文タイトルみたいになりそうだな。

議論読み

本を読み終わってから書くところです。

「答え合わせ」では、最初に「仮説作り」で書いた目標が達成できたかの確認をします。

仮説作りに書いたものがあれば自動で反映される

「結論」には総合的な感想をまとめます。

ここまで書いてきて思ったのですが……

これ、読書感想文の下書きに使えるんじゃね?

最後までお読みいただき、ありがとうございました!