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商品を綺麗にしたい話・布の黄ばみ編

前回のあらすじ

(注)試してみる際は自己責任でお願いします。

布の黄ばみの原因

黄ばみの主な原因のひとつが皮脂の酸化です。つまり素手で触ったらもうアウトです。手が汚れていなくても、将来的に汚れになってしまうのですから。そりゃあ芸術品や貴重品を触る時に手袋をするというものです。

黄ばみの原因は他にも日焼け(紫外線)があります。黄ばみがある商品候補は未使用ですが、素手で触りましたし、あとはずっと袋に入れて暗所で保管していたので、原因は皮脂だと考えます。

皮脂汚れを落とすには

皮脂汚れにはアルカリ性が有効です。丸洗いできるものであれば、洗剤や漂白剤などを溶かした水にドボンすればいいでしょう。
しかし、洗えないものや、洗うと質が変わってしまう恐れのあるものだったら……?

黄ばみがある商品候補はタグや取説がないのですが、黄ばみがあるメイン部分はナイロンだと思います。ナイロンは防寒具やカバンなどによく使われる、いわゆる「シャカシャカした生地」です。
表面は別の生地です。エナメル加工なのか、ツルツルしていて傷つきやすそうです。金属パーツもあるので、ちょっとドボンには抵抗があります。

なので、こちらを使ってみることにしました。

シリコンのベタベタ編でも登場したアルカリ電解水です。その名が示すとおり、アルカリ性です。成分は水だけなので、他の成分がどうこうというのは考慮しなくて済みます。

(本来なら目立たない場所で変質や変色が起こらないか試してからの方がいいのですが)さっそくキッチンペーパーにアルカリ電解水を吹きつけ、黄ばみ部分を軽く叩いていきます。この時、シミ抜きのように、黄ばみの裏には別のキッチンペーパーを当てています。これなら他の生地部分や金属パーツにアルカリ電解水が触れることはありません。
毛羽立ちが少ないといわれるキッチンペーパーでも、こすればカスが出ます。気になる場合はメガネ拭きやマイクロファイバータオルなど、ホコリの出にくい布を使うといいと思います。

何度も黄ばみ部分を念入りに叩いていくと……黄ばみが取れました! 乾かせば、もう黄ばみがどこにあったのかわかりません! アルカリ電解水もやればできる子です!!

ちなみに皮脂汚れ落としには、前回登場したエタノールも有効です。ですが素材によってはダメージを与えてしまうことがあるそうなので、よく調べて確認してからの方が安心です。私は前回も今回も素材の正体がわからないまま使いましたが、何かあっても自己責任の覚悟で行いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!