これからの問い

所有者不明土地問題の新しい段階
―問いの転轍という要請―
早稲田大学大学院 法務研究科 教授 山野目 章夫
土地総合研究 2022年夏号

「どのように所有者不明土地問題を解決するか」という古い問いを捨て、「どのように所有者不明土地問題の解決を役立てるか」という新しい問いを立てる段階に来ている。

その問いは直ちに「どのような土地の利用が望まれるか」という問いにつながり、「どのような地域を作っていくか」という問いにつながる。

山野目先生のおっしゃること、よくわかります。

逆に言うと
「どのような国、地域を作っていくか」を考える人は「それにどのように所有者不明土地問題の解決を役立てるか」という発想がなくてはいけない。

残念ですが、そういう発想の人はまだ少ない。

空き家・空き地問題を「課題」と考えている人が多くて。

議員や行政の人たちが、空き家・空き地問題を「課題」から「どう役立てるか」という発想に切り替わったときに、やっとあるべき方向に向かうんだろうと思います。

それは決して「市場の活性化」でも「民間の力を活かす」でもないはず。

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