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LA BREVA ~コモからの風~ #1

第1回 コモ市との姉妹都市提携締結まで

 十日町コモ姉妹都市交流協会より、十日町市の姉妹都市であるコモ市との交流についてこれからお伝えしていこうと思います。
 1975年のコモ市と十日町市との姉妹都市締結から今年は43年目になります。今回は、その姉妹都市提携締結の経緯についてお伝えします。

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 発端は、1972年末、織物組合青年部から「十日町の”きもの”のイメージを国際的に高めるために外国の都市と姉妹都市提携をしては・・・」との提案でした。
 イタリア、イギリス、フランス、スイスなどの数多くの都市が候補として挙げられたそうですが、産業・風土・人口などが最も似通っていて、十日町織物のイメージに合致したコモ市が候補都市となりました。コモ市は、コモ湖とその周辺の別荘地としても有名ですが、世界のmoda(ファッション)を支えるシルクの一大産地です。
 翌年の9月に、織物組合から幹部と共に青年部会の使節団(15名)が訪問し、コモ市当局やコモ輸出組合、商工会議所、観光協会等の代表者と姉妹都市提携について話し合いを行いました。また、コモもシルクの世界的な産地です。使節団は、織物工場やショールームも見て廻って来ました。各所で、使節団は温かい歓迎を受けるとともに、歴史や文化、産業に魅了されて帰国して来たそうです。
 さらに翌年の1974年2月には、コモから、第25回十日町雪まつりを見学に市長代理をはじめ12名の方がいらっしゃいました。十日町での友好ムードは盛り上がりました。
 織物組合や各種団体よりコモ市との姉妹都市提携の陳情・請願が市議会になされ、9月17日に十日町市議会にてコモ市との姉妹都市提携を満場一致で議決しました。同様に11月22日、コモ市議会でも姉妹都市提携を満場一致で議決されました。
 十日町市から使節団が派遣され、1975年2月27日にコモ市庁舎の議場において、姉妹都市提携調印式典が行われ、当時の春日市長、スパリーノ市長が日・伊両国文の盟約書に署名し待望の交流がスタートすることとなりました。

執筆:十日町コモ姉妹都市交流協会 馬場 直明
※「LA BREVA」は、イタリア北部にあるコモ湖周辺の、心地よい温暖な気候をもたらす穏やかな南風を指す地方風の名前にちなんだものです。

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