ドキュメント今日

思い立って、朝、近所を散歩してみた。
理由は、運動不足による肉体の衰えと、死への恐怖である。
近所の道とはいえ、どの道がどこにつながるか全て把握しているかというと、私は把握していない。
ふだん行かない方に行くと、おや、駐車場になっている、おや、廃墟になっているということがあるわけで、そんな廃墟の庭にセイタカアワダチソウが生えている。
さらにふだん行かない方に歩いて行くと、どこかの家の壁に干し柿が吊るしてある。と、思ったら、それは、橙色のプラスチックのハロウィンのカボチャであった。
そうか〜...と思うしかない。
崖のような斜面の階段を降り切って、また坂道を登る途中に、ベランダにセイタカアワダチソウが生えている綺麗な家があり、園芸として生やしているのだろうと思いながら歩いていたが、本当にそうなのかどうかは分からない。
そんな朝が夜になって、洗面所に入る時にふと、昨日の夕方も今日の昼もスーパーに行った時に干し柿を探してみたがなかったという体験が連想の灯を閃かせて、脳裏に一瞬しわしわの干し首が照らし出され、そして消えていったのであった。

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