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第1回 総論編からやる理由


今回からのコラボセミナーは
総論編⇒臨床編
と展開していく講演内容となっています。
まずは座学で2回しっかり総論を学んでいただきます。
臨床編から急に勉強してもよいですが、考え方の理由がわからなければ理解は深まりません。
なぜなら「痛みの鑑別」ができて治療方法を決めなくてはならないからです。
今回からペイン専門ドクターの寺田先生と「痛みの鑑別」をお伝えしていきます。
まずは全2回の総論の概要をお伝えします。
※痛みと解剖学|5/27開催|のURLは後日お伝えいたします


痛みの正体とメカニズム|4/22開催|

痛みは、身体が何らかの異常を感知した際に発生するものであり、多くの場合、身体への警告や防御反応の一部として発生します。もちろん痛みは神経を通じて脳に信号が送られることで、脳内で処理され、痛みを感じるというメカニズムとなります。このような痛みは、急性痛と慢性痛に分類されます。

急性痛は、急な外傷や疾患によって発生する痛みで、例えば、関節の捻挫、骨折、筋肉痛などが代表的で侵害受容性疼痛であることが多いです。通常、身体の回復に伴って自然に治癒することが多く、炎症などその原因を取り除くことが重要となります。

一方、慢性痛は、3ヶ月以上続く痛みで、原因が明確でない場合もあります。慢性痛は、体への警告ではなくただ不快な感覚です。

痛みを引き起こす原因を解明することが最重要ですが、その痛みがどの種類の痛みか、つまり①侵害受容性疼痛、②神経障害性疼痛、③心因性疼痛(社会心理的疼痛)のどの要素が多いかを見極めることが大事です。

①侵害受容性疼痛は、身体に外傷があった場合に発生する痛みで、切り傷、打撲、骨折、手術などが代表的です。

②神経障害性疼痛は、神経系の障害によって発生する痛みで、手術後神経痛、帯状疱疹後神経痛や糖尿病性神経障害などが代表的です。

③心因性疼痛(社会心理的疼痛)は、ストレスや心理的な問題によって引き起こされる痛みで、頭痛や肩こり、腰痛などの他にも全身痛などにも関わりがあります。

では、これら①②③の痛みは一体どこで、どのように、何が感じ取って痛みになるのでしょう?

今回の講義ではその痛みの正体について解明していきたいと思います。


痛みと解剖学|5/27開催|

前回学んだ痛みのメカニズムを今度はミクロとマクロの解剖学から見ていきます。神経系は、脳や脊髄を含む中枢神経系と、末梢神経系に分類されます。中枢神経系は、脳や脊髄から成り、身体の機能を制御する役割を担っています。一方、末梢神経系は、中枢神経系から分岐して身体の各部に伸び、感覚や運動などの機能を担っています。末梢神経は自由神経終末で痛みなどの刺激を感知しますが、末梢神経はどこを通り、どこに分布しているかをマクロ解剖とミクロ解剖の視点から見ていきたいと思います。

末梢神経系の構造を理解することで、デルマトームだけではなく末梢神経分布を理解することができ、筋肉の構造を理解することで筋膜からくる痛みなどを深く学ぶことができるようにします。

※痛みと解剖学|5/27開催|のURLは後日お伝えいたします


臨床編のはなし

基礎編で学んだ内容を超音波エコーやシェーマ、body map(VR)を使用し

多角的にわかりやすく臨床と絡めて解説していきます。

詳細は総論編が終わりましたらお伝えします。


最後に

今回からの講義はペイン専門の先生による講義です。
今後に先生としての活動、臨床において礎となることは間違いありません。
是非、私たちと一緒に学びましょう。

オープンチャット開設

オープンチャットも開設しておりますので是非ご参加ください。
色んな先だしのお知らせをお伝えしていきます。

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