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上島嘉郎『反日メディアの正体』を読んで

元産経の上島嘉郎(よしろう)さんの、「反日メディアの正体」を読んだ。自民総裁選の候補者討論会の偏向ぶりがあまりにも目についたからだ。

ここは個人的に気になったところを書く。

GHQによる占領政策について

既によく知られているが、日本が二度とアメリカ様に逆らうことができないようにするための占領・洗脳政策としてWGIPがある。これにより祖国への誇りを無くし、国・同胞への愛情を消し去ることで日本を弱化する。

誇りを無くすためには歴史の連続性を断つ。このために国語を改造し過去の文献を読むことをできなくした。

同胞への愛情を消すために家族制度とそこにつながる父系の皇統を破壊しようとしている。

今は国語改造にとどまらず英語の早期教育。家族制度破壊につなげるための夫婦別姓制度。形を変えて継続している。

近衛上奏文について


これは近衛文麿前首相が昭和二十年に天皇陛下に奏上したもの。ネットで原文を見ることもできる。

この中で国内に共産革命を志向する分子がはびこっていることを警告している。あらためて目についたのは「・・・これを右翼というも可、左翼というも可なり、いわゆる右翼は国体の衣をつけたる共産主義者なり・・・」という一文。

ネトウヨ」というときの右翼はこの意味においてであろう。今ならば共産主義というよりは全体主義といったほうがよいだろうか?世界が一握りの人たちによって等しく奴隷化される世界。

保守層にこのような右翼勢力(=国体護持を標榜する全体主義者)が混じっていることは事実であろう。注意が必要である。

『蛍の光』三番・四番

かつては卒業式でよく歌われた蛍の光。明治時代にオランダ民謡に日本語歌詞をつけられた歌である。

三番・四番は日本国をまもろうという思う歌となっている。

終戦から今日までを生きる我々の思想の根底にWGIPによる深い洗脳教育があったことを知らなければ、これは軍国主義礼賛の歌詞でとんでもない!ということになる。(洗脳というのは真実を知っても解けないのでやっかいであるのだが・・・新興宗教の事件などを見るとよくわかるが、それは自分が望み選んだ考えだとしか思えない)

ペリー来航により開国し、ロシアをはじめとする西洋列強の圧力を受けていた日本(アジア各国は既に植民化されていた)。国が一丸となって国土・国民を守らなければならいという時代には、この歌詞も別におかしくはないと思うのだが。

遠い道のり

上島氏の「反日メディアの正体」では、明治以後の日本の理念は次の三つに集約されるという。これを見ると、まだまだ道半ばなのだなと感じる。

独立主権の維持
華夷秩序に代わるアジアの秩序構築と世界平和への寄与
人種平等の確立

日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。