見出し画像

茂木、松本「今の世界がわかる哲学&近現代史」2023.9

 ユーチューブでもよくコラボされているモギセカとゆめラジオ両名の本。

 本書は全体主義の起源について歴史とその背景となる哲学思想について語る本。

 いまの世界を覆いつつある全体主義について、その系譜をわかりやすく解説。まさにタイトル通りの内容だ。

 次の一節が心に残った。社会主義的なものは身近なところでも起きているのではないかと。

1953年に始まった五カ年計画は、スターリンの真似をした政策です。地主制度をなくした、共産党が計画までつくった。あとは人民が生き生きと働くはずだ、と。ところが人民が計画通り働かず、怠ける者がたくさんいる。そこで、党が監視する必要が出てきます。

Part4 p.92

 この一文。ホワイト企業にありそうだなと感じる。性善説に立脚した組織は社会主義国家と似たようなもので、結局はブラック企業へと向かっていくのかもしれない。

日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。