伊藤貫『自滅するアメリカ帝国 日本よ、独立せよ』文春新書,2012.3

 
 遅ればせながら、国際政治アナリストの伊藤貫氏の著書『自滅するアメリカ帝国 。日本よ、独立せよ』を読んだ。十年前の本であるが6章・7章・終章を読むと、これから数年の日本の運命が見えてくるようだ。私の解釈は次のとおり。

 「米国の一極覇権は終わる。WASPがマイノリティになる人口動態の変化、核兵器の拡散、経済の相対的な弱体化などによりアメリカの一極覇権戦略は失敗する。にも関わらず日本の政治家は未だにアメリカにおんぶにだっこである。覇権国がなくなり多極化していく世界で日本が取るべき戦略は自立である。軍事的、経済的に自立しなければ大国化した中国に隷属することになる。

 こんな感じだろうか。与党である自由公明党はアメリカに見切りをつけて、親中姿勢に切り替えたようだ。しかし、自立を望まず、寄らば大樹の陰とばかりに中国にすり寄る姿勢はいただけない。そんなに奴隷になりたいのか?国民を売り渡せば自分たちは優遇されるとでも思っているのか?
 今年令和四年の秋には参議院選挙がある。与党である自由公明党に対して、国民はどのような審判を下すか?この選挙で日本の行く末がわかるかもしれない。


日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。