細切れの緊急事態宣言は悪手かも
今回の緊急事態宣言を受けて頭に浮かんだ言葉は「戦力の逐次投入」です。
時間もお金もたくさんあったのに、小出しに使ってしまい(もしくは使わなかったために)成果を上げることができなかったと感じます。緊急事態宣言も的を得ない対策ばかりで、何度繰り返してもダメージばかりかさんでいくような気がします。
「戦力の逐次投入」というと、子供の頃のことを思い出します。
中学生の頃、第二次欧州大戦を舞台にしたウォーゲーム『Squad Leader』を友人とプレイしていました。ビビリの自分は手持ちのアメリカ軍分隊を小出しに投入。結果は惨敗。ドイツ軍重機関銃1丁で全分隊をやられてしまいました。相手より規模に勝っていたのにもに関わらずです。
高校になって『シミュレーションゲームifシリーズ 機動戦士ガンダム』でア・バオア・クーの戦いをプレイしていました。このときは長射程の強力な主砲を持つジオン軍戦艦グワジンに対して巡洋艦サラミスによる飽和攻撃をかけて勝利しました。「戦力の逐次投入」の轍を踏まぬように注意していたからです。
個人的には「ゲームなんてくだらない」とも言いきれない教訓を得ました。
「後からなら、なんとでも言えるだろう」
責任ある立場で、少ない情報で意思決定しなければならない人たちからすると、後出しジャンケンで責められることは納得の行かないことばかりでしょう。「後からなら、なんとでも言えるだろう」。それはそのとおりだと思います。参考 (SankeiBiz記事「政府のコロナ対策を「戦力の逐次投入」と批判する無意味さ」)
しかし、「2020年のコロナ対策は『戦力の逐次投入』で失敗した」という認識は必要だと思います。でなければ、これから何度でも同じことを繰り返してしまうことでしょう。臭いものにフタをせずに、行政システムを改善する必要があると思います。
では、どうするか
素人でも思いつく対応がいくらでもあります。国が予算をつけているはずなので、一気呵成に全部手を付ければ良いのではないでしょうか?ちょろちょろと小出しの対策・準備は効果がないばかりかダメージが(経済的な)増えていきます。それは、自殺者の増加など社会不安・暴動につながり、他国の付け入る隙を与えることになります。
国内問題だから、では済まされません。
以下は、思いつき。
尾身先生だけでなくもっと広く専門家の力を得るためにお金を使い、感染源と対策について複数の代替案を用意する。『失敗の本質』で指摘されてきた日本の弱点。
きちんとデータを公開する。なければ取得するのに金を使う。ポリコレしている場合ではない。どのような世代、どのような病状の人が悪化するか?感染者の国籍は?伏せられている情報が多すぎる。
病床の充実や病院への補填、医療従事者個人への保障・補填を拡充することにもっとお金を使う。
ロックダウンするなら、根拠を明確に示すための研究を助成する。そして、それらの事業がなくならないように十分な支援を行う。
【不作為を罰する】
とにかく、「ロックダウン」一本調子ではなく、やれることは何でもやりましょう。怠慢です。
おまけ・良いこともあるかも
近いうちに中露朝との熱戦が始まることも想定されています。今回のゆるいロックダウンは、戦争に向けて国民に心構えをさせるという意味では良い面もあると思いました。
日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。