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令和3年12月 ロシアとインドの軍事・経済協力体制

ロシアのプーチン大統領がインドのモディ首相を訪問し、10年間の軍事・経済協力について声明を発表した。交易の決済はドルを使わず相互の国の通貨を利用するとか。アメリカ外しの意図が透けて見える。バイデン大統領のアメリカが求心力を失っている証左か?

インドはもともとアメリカと仲が悪く、ロシアの兵器を購入していた。クワッドへの参加などでアメリカに傾いていたかと思いきや、そんなことはなかったようだ。

しかし、この協力体制。中国を南北から挟み撃ちにするという意味では良いのだが、中露が日本と相対するときに困ることになりそうだ。インドに静観されると・・。

ウクライナ紛争との関係

ロシアはウクライナ国境に軍を集結している。このタイミングでのインドとの協力発表は、アメリカを含むNATO諸国への牽制の意味もあるのかもしれない。ロシアはウクライナ侵攻後の孤立を避けるためにインドを巻き込んだのだろうか?

ウクライナにロシアが侵攻し、ドンバス地方を奪取したとする。NATOはロシアへの経済制裁を行うことになる(軍事行動は否定された)。このときインドがロシアと交易を続けていれば、制裁の効果は半減する。

日本侵攻に際して

中露朝が手を携えて日本に侵攻したとする。日本と在日米軍をアジアから追い払った後で、中国はロシアに侵攻するだろう。裏切りは全体主義国家の得意技である。

ここで、インド・カードが効いてくる。印露が中国を挟撃することができる。もしかしたら、中国と日米が戦っているすきに印露が中国に矛先を向け直すのかもしれない。中国は三正面の戦いにさらされ解体される。

日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。