核抑止は効いているが、、、

今回のウクライナ戦争において、ロシアはNATOの本格的な参戦を防ぐことができた。これは、核抑止が効いているということだ。

しかし、核抑止が効いているというのは、双方ともに核を使えないという意味ではない。

例えば、ウクライナや日本に対してロシアが核兵器を使ったとする。誰が報復するというのだろうか?ウクライナにも日本にも核による報復能力はない。

自国を核戦争に巻き込んでまでアメリカは核兵器を使わない。使うというブラフを一生懸命吹いているが、そんなものを信じるものはいない。

報復力のない国に対しては、核は使えるのだ。

そこで、核が条件付きで使える兵器だとして、どの国が有利だろうか?

やはり、ロシアだろう。

戦略核兵器の多寡をいっているのではない。実現しているかどうかは別として、様々な運搬手段と破壊力を持った核兵器を有しているということを懸念している。

また、大規模な核戦争になったときの生存性もある。広大な国土は、それだけで生存性を高める。

問題は核兵器の使用について皆が思考停止していることだ

核兵器の最初の一発が使われた後のことを皆が議論していないことが問題だろう。

「使ったら終わり。」

ゲームではないので、そこで終わるわけではない。戦いは続く。

核を使った国は世界中から避難・攻撃され滅ぼされるから終わるんだ!と考える人もいるかもしれない。しかし、すでにMAXの経済制裁を受け、核兵器をハリネズミのように備えている国に対して、残る百数十カ国が束になったところで、何かできるのだろうか?

追い詰められているのは西側だ

プーチンのロシアは、小規模なものでもよいから、核兵器を使ってしまえばよいのだ。タガが外れた核兵器は普通に使われることになる。

アメリカはロシアに核を使わせてはならない。ギリギリのところで、ロシアを追い詰めずに核を使わせずに、弱体化を図るべきだ。

下手な挑発で、最初の一撃を使わせたなら形勢が逆転してしまう。西側が押していると思わせる程度で抑えなければならない。決着をつけてはいけないのだ。

ロシアはいつ核を使うのか?

ロシア連邦領内に西側が踏み込んだときだろうか?これは、よく言われる。核を使う口実に使われるだろう。

ロシアは口実を求めているような気がしてならない。


日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。