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⛩歴史認識・国家観

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目前に迫った巨大な危機を乗り越えるには、国民が目覚め、政治を変え、官僚・経済組織の動きを変える必要があります。どんなに危機を訴えても、そして実害を受けても、洗脳されてしまった国民…
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2023年9月の記事一覧

トクヴィル「アメリカにおけるデモクラシーについて」 ~民主主義は至高の政体にあらず~

トクヴィル「アメリカにおけるデモクラシーについて」 ~民主主義は至高の政体にあらず~

日本の老舗保守系ネット番組「チャンネル桜」の【伊藤貫の真剣な雑談】コーナーで、トクヴィルの「アメリカの民主主義」の解説を見た。

アレクシ・デ・トクヴィルは19世紀の政治思想家。フランス革命の頃の人。
「アメリカの民主主義」を著したのは1835年で今から190年も前のことである。

ウクライナ戦争を巡るプロパガンダ戦の中で「自由と民主主義の国 vs 権威主義的な国」というような構図が語られることが

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福井義高「教科書に書けないグローバリストに抗したヒトラーの真実」

福井義高「教科書に書けないグローバリストに抗したヒトラーの真実」

世論に忖度しない青山学院は福井義高先生の新著。

福井先生の特徴は、日本人があまり目にしない英語圏以外の文献にあたって論を組み立てているところだろうか。英独仏露西の各言語の文献を対照し、日本の一般常識とは異なる歴史観を描き出す。

2022年に始まったウクライナ戦争を巡る日本の報道をみていると、「狂ったプーチンがいきなり領土拡張を目指してウクライナ侵攻した」という論調が多い。ロシアの報道や親露的な

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林房雄「大東亜戦争肯定論」~大東亜百年戦争~

林房雄「大東亜戦争肯定論」~大東亜百年戦争~

表現者クライテリオンの藤井聡編集長の紹介で林房雄「大東亜戦争肯定論」を知った。

林房雄は文芸評論家。小林秀雄や川端康成と共に活動し、三島由紀夫との交流もあったというから、その思想は自ずと知れる。

この「大東亜戦争肯定論」という書籍は物議を醸したようだ。左翼言論人はもとより東京裁判史観に染まったほとんどの日本人や親米保守派の人間たちにも不評だったことは想像に難くない。

そういう善悪論や戦勝国の

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