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メモ:婚活小説「傲慢と善良」

📖読書の記録
「傲慢と善良」辻村深月

〜心に残ったフレーズ〜

*「ピンとくる」感覚は、自分よりも格上と認識した相手に対して生まれる。

婚活でいろいろな人に会ってもピンとこない人は、自己評価が高すぎる。

マッチする層が自分のレベルと釣り合う層なのだということを客観的に認識するべき。


*自分の中の物語に閉じこもらない。自分の価値は相手に伝えないと伝わらない。

自分が自分に対して感じる価値と、人が自分に対して感じる価値は違う。

自分のことを価値があると思うのであれば、人に対して上手く伝えていかないと認識されない。


〜あらすじと感想〜

婚活を経てカップルとなった両者の視点で描かれるストーリー。

「自分に自信がない」と言いながらも自己評価は高い真実が失踪するところからストーリーが始まる。

箱入り娘であるが故に、客観的な評価と自己評価にずれがある点が、自分に重なるところもあり見ているのがしんどかった。
ex.田舎でやや知名度のある女子高・女子大出身であることに誇りを持っていること、
学校名を覚えていなかった、他県名門大進学者である元同級生に激しく怒りを覚えているところ

カップルに限らず、周りの人々と自分とで見ている世界は違うし、他人が私に対して付けた価値と、私が私に付けた価値もそれぞれ違うのだと思った。

だからこそ、そこのズレをすり合わせるために、自分の価値を表現していくスキルを身につけなければと思った。

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