へなちょこ急戦 対三間飛車 Part.2
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前回の記事では第2図から①△４二飛と回る変化を検討し、先手十分となることが分かった。今回の記事では②△２二銀の変化を検討する。
第2図からの指し手②
△２二銀（第6図）
第6図からの指し手
▲７七角 △４二飛 ▲２四歩 △同歩（第7図）
第6図で▲２四歩△同歩▲同飛は、△２三歩▲２五飛△４四歩（A図）と桂馬を殺されて先手不満。
よって、まずは▲７七角と設置して次に▲２四歩を狙うのが有力。以下△４二飛に▲２四歩△同歩（第7図）と攻める。
第7図からの指し手
▲同飛 △２三歩 ▲３四飛（第8図）
第7図で▲２三歩△同銀▲１一角成は、△４五飛（A図）と飛車を捌かれて面白くない。
よって単に▲同飛と取り、△２三歩に▲３四飛（第8図）と捌く。
第8図では①△４三金、②△２八角、③△４六角が有力なので順に検討する。
第8図からの指し手①
△４三金 ▲３五歩 △３四金 ▲５三桂成（A図）
第8図から△４三金には▲３五歩と支えるのが好手。代えて▲３五飛は△４四歩と桂を殺されて大変。
本譜▲３五歩以下△３四金には▲５三桂成（A図）が利く。A図以下△３二飛なら▲３四歩と取り返して先手十分となる。
第8図からの指し手②
△２八角 ▲２四歩（第9図）
△２八角には▲２四歩（第9図）と合わせるのが好手。
第9図からの指し手
△４六角成 ▲２三歩成（第10図）
第9図で
①△同歩は▲同飛が馬銀両取りで技あり。
②△１九角成は▲２三歩成△同銀▲３一飛成△４五飛▲２一龍（A図）で、２三の銀が遊んでいて後手不利。
③△３三歩は▲３五飛（B図）と引き次の▲２三歩成△同銀▲３三桂成を狙ってやはり先手ペース。
よって本譜は△４六角成とし、▲２三歩成（第10図）と攻めあう。
第10図からの指し手
△４五馬 ▲３二飛成 △２三馬 ▲２一龍 △１二馬 ▲同龍 △同香 ▲４三歩 △同金 ▲３五桂（第11図）
第10図で△同銀なら▲３一飛成と成り込んで先手良し。本譜△４五馬には▲３二飛成と、と金を足場に成り込む。以下後手は△２三馬～△１二馬と龍を捕獲するが、▲同龍△同香に▲４三歩～▲３五桂（第11図）が厳しい攻め。
第11図からの指し手
△５四金 ▲４四歩（第12図）
第11図で△４四金は▲４三歩と叩いて先手良し。本譜△５四金には▲４四歩の垂らしが厳しい一手。
第12図以下①△同金は▲４三歩、②△同飛は▲同角△同金▲７七角でいずれも先手有利。
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