へなちょこ急戦 対三間飛車 Part.1
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へなちょこ急戦とは
へなちょこ急戦とは、将棋YouTuberのSugar氏が考案した、三間飛車及び四間飛車に対する急戦策である。本戦法の特徴は、▲５六歩や▲６八銀～▲５七銀左を省略し、最短で▲４五歩早仕掛けを行う点にある。
また、振り飛車側が▲４五歩の仕掛けに備えてきた場合には、地下鉄飛車からの端攻めも有力である。
本記事では、三間飛車に対する仕掛けを見ていく。
序盤の駒組み
初手からの指し手
▲７六歩 △３四歩 ▲２六歩 △４四歩 ▲４八銀 △３二飛 ▲２五歩 △３三角 ▲６八玉 △４二銀 ▲７八玉 △６二玉 ▲５八金右△７二玉 ▲３六歩 △８二玉 ▲９六歩 △９四歩 ▲４六歩△５二金左▲３七桂（基本図）
先手は船囲いに組み、▲３六歩～▲４六歩～▲３七桂と、仕掛けの準備を整える。基本図で後手の指し手は①△７二銀、②△４三銀、③△２二飛が考えられるので順に見ていく。
▲４五歩急戦編
基本図からの指し手①
△７二銀 ▲４五歩（第1図）
後手は△７二銀と美濃囲いを完成させた。先手は早速▲４五歩（第1図）と仕掛ける。第1図では①△同歩、②△３五歩が有力なので順に見ていく。
第1図からの指し手①
△同歩 ▲３三角成 △同銀 ▲４五桂（第2図）
△同歩には▲３三角成と角を取る。対して▲同飛や▲同桂なら▲２四歩から飛車先を突破して先手十分。本譜△同銀には▲４五桂（第2図）と攻める。
第2図では①△４二飛、②△２二銀が有力なので順に見ていく。
第2図からの指し手①
△４二飛▲３三桂成△同桂（第3図）
△４二飛に対しては▲３三桂成△同桂と自然に駒得する。
第3図からの指し手
▲７七角（第4図）
第3図で▲２四歩は△５五角で先手劣勢。▲７七角（第4図）と設置するのが有力。
第3図からの指し手
△４五桂▲１一角成△４六角（第4図）
第3図で①△４三金は▲２四歩、②△４六角は▲２九飛△４五桂▲４七歩でいずれも先手ペース。よって本譜は△４五桂～△４六角（第4図）と反撃する。
第4図からの指し手
▲１八飛（第5図）
先手は▲１八飛と逃げて飛車を二段目に利かせる。代えて▲２九飛も有力だが、△３七桂成と成り込まれたときにやや受けづらい。
第5図からの指し手①
△２六桂 ▲４七香（A図）
△２六桂の飛車取りには▲４七香（A図）が狙いの反撃。以下①△１八桂成は▲４六香、②△６四角は▲５五銀と角を捕獲して先手十分となる。
第5図からの指し手②
△３七桂成 ▲３三馬（B図）
△３七桂成の成り込みには▲３三馬（B図）と飛車を狙うのが有力。対して
①△４七歩は▲５九銀と引いて問題ない
②△２七成桂は▲４七香が激痛
③△４八成桂は▲同飛で捌け形
④△４五飛は▲３四馬△４一飛▲４四歩と押さえこんでいずれも先手十分。
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