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北海道の歴史を捏造して嘘や印象操作で寄附を募る詐欺紛いの運動に注意

皆さんは北海道札幌市厚別区の野幌森林公園内にある北海道百年記念塔の解体反対運動で北海道歴史の捏造、嘘や印象操作で多額の寄附を募っているのをご存知だろうか?

北海道百年記念解体反対派と青山繁晴参院議員

北海道百年記念塔は、複雑な構造のため雨水が溜まりやすく腐食が予想以上に進み、1992年に塔内部(2億円)と1999年に外部(3.5億円)と大規模修繕を行うも完全修復には至らず、2014年7月から金属片の落下により立入禁止となり、高橋はるみ前北海道知事下で2019年2月に解体方針が決定していた。

2011年2月26日 第70回自民党道連臨時大会

約3年前くらいに道議会という民主主義プロセスを経て解体が決まった事なのだが、何故か約1年前くらいから元札幌市長候補の本間奈々をはじめとした自称愛国者(自称保守)らが解体反対を言い始めた。

解体反対派らの言っている内容で大まかなのは「北海道百年記念塔は開拓史の象徴」や「歴史的建造物」「建築文化財」「歴史遺産」などと言っている。

ちなみに、本間奈々は2011年と北海道百年記念塔が立入禁止となった2014年の翌年2015年に札幌市長選挙に出馬し、現札幌市長の秋元克広に負けており、お値段以上のニトリの会長は秋元克広の後援会顧問である。

それほど歴史の象徴と言うなら、なぜ2回目の札幌市長選挙で問題視しなかったのだろうか。謎である。

北海道百年記念塔の建設経緯

北海道百年記念塔は1962年の北海道百年記念事業の準備委員会にて当時の町村金五(故・町村信孝元官房長官の父)北海道知事が、ラシュモア山のアメリカ合衆国大統領彫刻を引き合いに大規模なモニュメント案が出されたのが発端で、その後に色々な協議等を経て以下の趣旨にて建設する事になった。

元官房長官 町村信孝の父、町村金五

過去、100年間の開発につくした有名無名のすべての先人に対する感謝の心北海道の輝く未来を創造する決意、そして躍進北海道の姿を力強く象徴するものとして、その高さにおいても量感においても雄大な記念塔を建設する。 (1967年1月発表)

北海道百年記念塔建設の趣旨

北海道百年記念塔なのだから、きちんと義務教育を受けていれば北海道百年記念塔が北海道100年目を記念する記念建造物というのは分かるものだ。

北海道百年記念塔建設案者のお礼状

北海道百年記念塔が北海道知事であった町村金五が建設案者であり、1962年の北海道百年記念事業の一環なのは分かっただろう。

建設案者であった町村金五が、1970年9月29日に北海道百年記念塔の建設費寄附者へ書いたお礼状の原稿が発見された。

少し長いのでポイントだけおさえるので全文ご覧になりたい方は下記の引用元からご覧になって欲しい。

(中略)
北海道は明治新政府が開拓使を設け北海道と命名して開拓の大業を起こしてから、昭和43年でちょうど百年を迎えたのでありますが、この意義深い北海道百年にあたり、厳しい苦難と風雪に耐えてわずか百年の間に今日のような素晴らしい北海道を築いてこられた 先人の偉業を長く後世に顕彰し、感謝と慰霊の誠を捧げるとともに、輝かしい本道二世紀に向かって力強く前進するわれら道民の決意の表象として、北海道百年記念塔を建立(中略)
別添記念塔概要並びに写真でご覧の如く塔高は北海道百年にちなみ100メートル、その外形の容姿は、荒々しい原始の大自然と過酷な風雪に挑んだ雄々しい開拓者の精神を秘めて、千歳の大樹のごとく大地に根を広げて安定し、その尖端は限りなき伸びゆく力を指南し、輝かしい郷土の未来を象徴する誠に建設の意図にふさわしい記念塔が完成したのであります。
(中略)
記念塔の建立の趣旨につきましては塔の規模構造の概要とともに銘板に刻み、塔基部一面に掲げ、後世に伝承することにいたしましたが、この記念塔が530万道民、なかんづく次代を担う青少年に開拓者精神の真髄を伝承し、今後飛躍する北海道の建設に邁進するための指標となることを祈念するとともに記念塔建設に寄せられたご支援ご協力に対し重ねて深く感謝申し上げ、お礼のご挨拶といたします。 敬具

北海道百年記念塔建設期成会
会長 町村金五
副会長建設委員長 阿部謙夫
副会長 黒澤酉蔵
副会長 佐々木利雄
副会長広報委員長 杉野目晴貞
副会長資金委員長 広瀬経一

引用元 百年記念塔建設費寄附者への「お礼状」原稿発見

建設の経緯、建設の趣旨、建設案者のお礼状を見れば北海道百年記念塔が開拓史の象徴ですら無く、名前の通り開道(北海道と命名)して100年目を記念する記念建造物なのは確定している。

解体反対のクラウドファンディングは差止め請求の訴訟費用として当初300万円だったが思いの外、集まったのか"おかわり"が行われ1000万円に届きそうだ。

クラウドファンディングには冒頭の画像に写っていた青山繁晴参院議員や山田宏参院議員、参政党の神谷宗幣参院議員が名を連ねているが、神谷宗幣に至っては過去、クラウドファンディングの支援者に嘘を吐いた事でサイト制作業者から刑事告訴され大阪地裁に送検されている。

開拓史は開拓使が設置されて始まった。

北海道開拓は、北海道と命名されてから始まったのでは無く、開拓使が北海道に置かれてから始まった。

開拓史は1869年7月8日から1882年2月8日まで置かれた日本の官庁であり、開拓使が置かれる前の北海道行政というのは箱館府(箱館県)が行なっていた

その事から開拓史の象徴は開拓使が置かれた(入っていた)建物になる。

しかし、北海道開拓使の建物は北海道百年記念塔と同じく野幌森林公園内にある、北海道開拓の村で再現されているものとなっている。

北海道開拓使の建物(再現)

解体反対派らは北海道開拓の村や同じく公園内にある博物館には一切触れず、北海道開拓史の象徴・歴史として北海道百年記念塔の解体反対運動やクラウドファンディングで大金を集めている。

ましてや一部の解体反対派には北海道百年記念塔の解体ら中国共産党による工作とまで言い出し始めており、三名の国会議員が名を連ねている解体反対運動は詐欺紛いな雰囲気を醸し出している。

嘘や印象操作、歴史を捏造しておいて日本の歴史を守れだのを見ていて、とても痛い人達と言える。


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まっつん
日本国士を運営している松岡 石舟斎です。 ノートをご覧いただき誠にありがとうございます。 サポートをしていただけると幸いです。 宜しくお願いします。