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ダムは無駄?有名タレントや俳優も言及するダム建設の是非や治水について

有名タレントや俳優の人達が、公共事業(特にダム建設)に言及する事で、政治に関心の無い人も「公共事業は悪」というイメージをしているかと思います。

私自身、現在は公共事業の水道管工事をしていますが、18歳から22歳まで陸上自衛官であり、観測史上最強クラスの台風が千葉県に上陸した令和元年房総半島台風で被災したという経験から色々と書こうと思います。

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実は日本というのは、阪神淡路大震災や東日本大地震の経験を踏まえて地震大国日本では耐震性の無い古い水道管から耐震性の高い新しい水道管に替える工事を行っています。

私が被災した時、自身や家族等の安否確認をしてから、フッと頭に浮かんだのは「水と食料の確認(確保)」でした。

停電してもロウソクや懐中電灯があれば光は確保できますし、タ回して充電するタイプの充電器や電池があればどうにでもなりますし、たとえ風呂に一週間入らなくても最悪な衛生環境で無ければ、死ぬことはありませんからね。

ですが、いくら大切な水道管工事だと説明をしても「公共事業は無駄」とか「税金の無駄」というイメージを持つ人達が少なくありませんし、水道管のように土中にあるNTTや電気、ガスが平然と水道管の真上などに縦横断していたり【水が大事】という認識が低いと凄く感じます。

ダムの役割というのを知っていれば、有名俳優の伊勢谷友介さんのツイートのように「必要のない水量」なんて事は言いませんが、ダムなどの治水工事もそうと言えるでしょう。

ダムというのは「治水」と「利水」の役割があって、ダムの「治水」というのは川が氾濫しないように水位を調整する役割等があり、ダムの「利水」というのは畑や田んぼ、そして皆さんの家の蛇口から水が出るように水を用意等の役割があります。

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つまり、ダムには「治水」と「利水」という二つの役割があるので、伊勢谷友介さんのように「利水」だけを見て、ダムの必要性を問うのは難しいと言えます。

例えば、東京23区内や近郊に住む人が【①ダム】の水を利用しているとします。当然、そのダムのある地域の農家や住人も【①ダム】の水を利用します。東京23区内や近郊に住む人が増えれば増えるほど【①ダム】の利用水量は上がるので、足りなくなりますから水を確保する為にダム建設が必要となります。また、【①ダム】が治水してる川があり、局地的豪雨や年間降雨量が増えて川が氾濫したら【①ダム】と同じように治水するダムが必要となります。

また、平成6年に日本で起きた渇水を覚えていれば、ダムを作っておいても無駄という考えには至らないでしょう。

伊勢谷友介さんは農業もやられているとお聞きしましたが、畑や田んぼに利用する水は自然と湧いてる水では無いということを知って欲しいと思います。

また、水の大切さや公共事業の水道管工事の大切さを皆さんに知って欲しいと切に願います。

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