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天地組織之原理(128) -天地自然の神罰- ●

#00887 2024.3.11

 或る人又問ふ、前の御弁明によりて大にその意を得たれば尚深く講究も致すべきが、この時阿遅志貴高日子根神(あじしきたかひこねのかみ)の天若日子の喪を弔ひ給ふは朋友の信義と云ふべきことにて然あるべきことなれども、たとへ天若日子が天なる父・妻が死(みうせ)たる天若日子に似たりとして手足に取り懸かり哭き悲しみたりとも、これも偶然なることにて、かく御怒り坐して喪礼を行ふ所の喪屋を切り伏せ蹶(く)へ離ち給ふなど、始めその喪を弔ひ給ひし篤信(とくしん)の御神情に引き換へ、御乱行とも申すべき程のことなるは如何なることにや、その意のある所窺ひ難し。故にこれが御説明を仰ぐ。

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