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天地組織之原理(139) -皇孫命は奇霊なる御子神- ●

#00898 2024.5.16

「こゝに天照大御神、高木神の命(みこと)以て太子(ひつぎのみこ)、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)に詔(の)りたまひて、今、葦原中国(あしはらのなかつくに)を平(ことむ)け訖(お)へぬと白(まお)す。故(かれ)、言依(ことよさ)し賜りし随(まにま)に降り坐して知ろしめせとのりたまひき。」
 
 こゝに挙げたる明文は神代第四期講述の末、建御雷神(たけみかづちのかみ)より葦原中国を言(こと)向け和平(やわ)しぬる状(さま)を復奏ありし次の明文にして、御名の解等は何れも前々の講述に講じたることなればこゝには云はず。その外も本伝にてよく聞こえたることなれば再びこゝに明文を挙ぐるに及ばず。
 始め天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)に水穂国を治らせよと天照大御神より詔ありし時は未だ葦原中国は平定ならざるによりて、その後度々神使を遣はし給ひ、この時に至り大国主大神より国土の顕事(あらわごと)を悉(ことごと)く天津神の御子命に奉り給へるにより、今度は改めて又天降り坐して知ろしめせと詔り給ひしなり。 #0878【天地組織之原理(119) -天忍穂耳命の天降り-】>>

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