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天地組織之原理(135) -建御名方神の帰順- ●

#00894 2024.4.22

「故(かれ)、こゝにその大国主神に問ひたまはく、今、汝(いまし)が子(みこ)、事代主神かく白(まお)しぬ。亦白すべき子ありやと問ひたまひき。こゝに亦白しつらく、亦我が子、建御名方神(たけみなかたのかみ)有り。これを除(お)きては無し。」
 
 この明文はよく聞こえたる通り前段に事代主神に聞き給ひ、終に国土は挙げて皇孫命(すめみまのみこと)に奉り給ふ事となりしにより、神使二柱神よりこの外にも又申すべき子ありやと大国主大神に聞き給ふなり。こゝに於いて又大国主大神の申し給ふには、この外に又我が子・建御名方神と云ふ神あり、この神を除きては外には問ふべき神は無しと答へ給ふなり。
 さてこの次の文も本講の明文に加へて講ずべきなれども、紙数限りあれば略解の例によりて建御名方神の伝は本伝の明文を朗読し、その要点は御質問に随ひ講述すべし。

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