![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134390423/rectangle_large_type_2_5083472af5154e5cff8253be8886689a.jpeg?width=800)
天地組織之原理(130) -荒魂神と和魂神- ●
#00889 2024.3.23
「こゝに天鳥船神(あめのとりふねのかみ)を建御雷神(たけみかづちのかみ)に副(そ)へて遣(つか)はしき。」
この伝に「こゝに天鳥船神を建御雷神に副へて遣はしき」とある天鳥船神は、先哲の論じ置かれたる通り天之穂日命(あめのほひのみこと)の御子・武夷鳥神(たけひなとりのかみ)の御別名にして、この神は特に御功業多き神と窺はれて御別名の多き神なるが、「夷鳥」の「鳥」の字は仮字にて「夷照」と云ふテリとトリと通音なるが故なり。
本居先哲は「鳥船」とあるは「船」と「夷」と通音なれば「船鳥」とあるべきを、文字の上下を誤り伝へたるならんかと云はれ、平田先哲は素より「鳥船」にて夷鳥命の又の御名なりと云はれたり。この神は度々天降り給ふ神と聞こゆれば天離(あまさか)る夷を照らすと云ふ意にて、国平(くにむけ)の事に功ありしよりかく御名に負ひ給へるなるべし。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?