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天地組織之原理(148) -造化気運の変遷- ●

#00907 2024.7.9

 或る人問ふ、御弁明によりて大に参考を得たれば尚深く研究も致すべきが、前の御講述中に造化の気運に大変遷を来すことありて、これを神代の一期と定められたるは最も然るべきことにて、実に前々の御講述によりて再考すれば、第一期と第二期の変遷は伊邪那岐・伊邪那美命の国土生産時代と奇成神出顕時代にて判然と分別あり。
 
 又第二期と第三期には須佐之男命の地球の地位を転じ給ふ等のことありて、これまたその変遷明らかなり。次に第三期と第四期の間は八嶋士奴美神(やしまじぬみのかみ)その間造化の神業を継ぎ給ひ、大国主大神に至りて全く地球造化の大主権御交代の世となりしのみならず、八嶋士奴美神の国引きの如き荒々しき御神業も大国主大神国土経営田作等の世と成り又一変したることもよく聞こえたることにて、特に皇孫降臨の如きは天地の御往復もその終極に至り、この時天忍雲根神(あめのおしくもねのかみ)の再び天津水を乞ひに昇り給ひしを限りとして、この後は天降り給ひし神等と雖(いえど)も再び御顕体の儘御帰天遊ばさるゝことの成らざるに至りたるなどは特に造化大気運の変遷を窺ふに足るものにて、未だ聞かざる所の御説動くべからざる御確論と存ずることなるが、この一期毎の年数は凡そ幾百年或は幾千年のものと見て然るべきや。

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