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『仙境異聞』の研究(21) -地球上の異界- ●

#00156 2012.2.18

平田先生「ここより北の方に夜の国という国があるというが、そのような所に行ったことがあるか。」
寅吉「それはホツクのヂウの国のことです。夏の頃に行きました。太陽の大きさは拳ほどに見えて寒いのですが、雪は無く、薄暗くて八割ほど欠けた日食の時はこのような感じではないかと思われました。
 太陽は西へ沈むように見え、夜はとても長く感じられましたが、月が見えない頃だったため、月の様子はわかりません。地面に幾筋も溝を掘っていましたが、この国は太陽が見えない日もあるため、水の光を借りるためだそうです。

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