見出し画像

『幽界物語』の研究(42) -仏説について- ●

#00272 2014.1.8

参澤先生「異国の道で、某(なにがし)の鬼神、某の仏などという中には、一身に数頭あるもの、手足がいくつもあるもの、五体より火炎の出るものなどを作り、あるいは白沢貌天狗などの類があるが、幽界にはこのような姿の神仏もあるのか。」
幸安「これらは人間の畏怖によって作り設けられたもので、全くの空事(そらごと)です。もし、たまたまそのような怪しいものが出たとしても、それは仮に異形を現した化け物で、本体ではないことを知るべきです。」

ここから先は

3,348字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?