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天地組織之原理(114) -神々の御歌- ●

#00873 2023.12.18

 『古事記』の次の明文に「故(かれ)、その八上比売(やがみひめ)は先の期(ちぎり)の如くみとあたはしつ云々」とありて、次に「その生みませる子(みこ)を木の俣に刺し挟みて返りたまふ。故、その子の名(みな)は木俣神(きまたのかみ)と云(まお)す。亦の名は御井神(みいのかみ)と謂(まお)す」の伝あり。
 御井神と云ふは大年神の御子、奥津比古・奥津比売神の火食の道を開き給ふに至りし時、この木俣神は井戸を掘りて土中より水を取る等のことを教へ給ふ功の神と窺ひ奉らるゝ旨あれども、明文にはそのこと伝はらず御名にのみ伝はりたるものなり。先哲もこの神は井のことに功の神と云ひ置かれたり。 #0520【扶桑皇典(50) -火・竈の神-】>> #0521【扶桑皇典(51) -水・井の神-】>>

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