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『幽界物語』の研究(52) -諸々の霊的事実- ●

#00282 2014.3.9

参澤先生より書簡で問「世に伝わる玄門の書に、人身の中には三尸(さんし)九蟲(きゅうちゅう)というものがあって、庚(かのえ)申(さる)の夜に人の罪悪を天曹に申すとあります。この三尸九蟲は実に人々にあるものでしょうか。また、甲子祭や庚申祭は仙境にもあるのでしょうか。 
 また、世に禁灸日として、子年産まれの人は二月の午(うま)の日、丑(うし)年産まれは二月の寅の日、寅年産まれは三月の巳(み)、卯年産まれは四月の申、辰年産まれは十月の戌(いぬ)、午年産まれは十月の午、羊年産まれは十一月の子、申年産まれは十一月の子、酉(とり)年産まれは六月の酉、戌年産まれは正月の巳と卯の日、亥年産まれは九月の巳、これらの日に灸をすると死(みまか)るといわれています。あるいは五月十四日・十六日に男女の交接を行えば命を失うなどといわれています。このような類のことは拠り所があることでしょうか。」

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