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天地組織之原理(145) -皇孫降臨の地- ●

#00904 2024.6.21

「故(かれ)、こゝに天津日子番能邇邇芸命(あまつひこほのににぎのみこと)、天(あめ)の石位(いわくら)離(はな)ち天の八重多那雲(やえたなぐも)を押し分けて、いつのちわきちわきて天の浮橋(うきはし)にうきじまり、そりたゝして、筑紫の日向(ひむか)の高千穂のくしふるたけに天降りましき。」
 
 この明文は『古事記』にては五伴緒神(いつともおのかみ)の御系統の各姓を挙げたる次の文なれども、前段猿田毘古神の参向の段の次にあるべき文なるが故に、その順序を正してこの所に加へたるなり。
 『日本書紀』には前の猿田毘古神と天宇受売命の御問答の次に再三の御問答の伝あれば、その伝をも加へて委しくすべきなれども、前段にて猿田毘古神の参向のことは聞こえたれば『古事記』のみを明文とす。

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