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『幽界物語』の研究(50) -源義経公のこと- ●

#00280 2014.2.25

参澤先生より書簡で問「唐土の風俗で、五月五日に関聖帝、鐘馗(しょうき)大神を祭ることを伝え聞きました。皇国では兜人形を飾りますが、軍神などを祭って偽事を改めることはいかがでしょうか。相当の御神名を承りたく存じます。」
利仙君より答「源義経公、武蔵坊弁慶、土佐坊昌俊(とさのぼうしょうしゅん)を祭るのが宜しい。義経公は紀伊国・熊野山の奥武曜山と申す所に留まる神仙で、経屋儀光忠子大神と申す。同山に住し、左右に仕え奉るのは愚賓(ぐひん)で、塔不坊弁慶真戸命、喜坊昌俊貞子命である。」 #0236【『幽界物語』の研究(6) -愚賓・鬼とは?-】>>

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