見出し画像

天地組織之原理(143) -神祇官に斎き奉れる八神の起源- ●

#00902 2024.6.9

『日本書紀』曰く、「高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)勅(みことのり)して曰(の)りたまはく、吾は天津神籬(ひもろぎ)及び天津磐境(いわさか)を起こし樹(た)てゝ、当(まさ)に吾孫(すめみま)の為に斎(いわ)ひ奉らむ、汝(いまし)天児屋命(あめのこやねのみこと)、太玉命(ふとだまのみこと)、天津神籬持ちて葦原中国に降りて亦吾孫の為に斎ひ奉れ。」
 
 こゝに挙げたる明文は『日本書紀』の伝にて、同書には前に挙げたる二神防護の神勅の前にある伝文なれども、天照大御神の神勅を順次に挙げたるが為にこの伝を後に挙ぐる事となりたれども、必ずこの伝は後なる方然るべし。平田先哲もこの所はかく前後を換へて成文に採られたり。

ここから先は

1,219字
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?