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水位先生の門流(4) -道統第四代・南岳先生- ●
#00382 2015.11.2
かくして宮地威夫先生が方全先生より継承された道統並びに学系は、神仙道本部を主宰された清水宗徳先生(道号・南岳)に引き継がれましたが、伝法類の整理や伝書類の作成に多忙を極められ、また本部の運営にも大変苦労されたようで、見かねた威夫先生が「道業上の苦しみは道士皆で分け合えば良いと思う、道士皆の道福となって還ってくることだから。苦しみを分け合うことは御免だが道福だけには率先して預かろうという手前勝手な者が多いのではなかろうか。何事も草創の折柄なのだから余程皆で踏ん張り合わないと全てが計画倒れになってしまう。既に精神的に道士と認め難い存在は道士の数の中に見なさないことです。父(方全先生)も色々と懲りて門人を多くは取らなかった。水位先生は門下三千と称せられたが大半はいわゆる秘伝盗みの輩に過ぎないと慨嘆して父に述懐されたと承っている。それで父も自分の体験と合わせて感ずるところがあったのであろうと思われる。道士として精神的な籍のおけない者に悪平等的に信を布くことは結局道を軽んずることになる。何も一、二の当事者が血の出るような無理算段をして伝道書の公開刊行を急ぐ必要は毛頭もありませんから、場合によってはごく少数の者で静かにそれらを守っていく覚悟が必要です」と諭されたことが伝えられています。
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