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怪異実話(26) -神罰を被った人のこと- ●

#00310 2014.8.22

 尾張国名古屋に岩瀬権左衛門という人がおり、その飯炊き下女は小林村の名主の娘でした。この家は飯の食い残しが多くあり、その娘は食い残しを常に棚の下に捨てていました。毎日そのようにして四、五年を経た時、娘の両目は潰れ、権左衛門を始め女房、子孫四、五人は共に死んで、その家は亡びたとのことです。

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