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『異境備忘録』の研究(62) -真人の薄幸- ●
#00377 2015.10.2
宮地水位先生の霊学(玄学)は、その特異な霊的環境のため極めて高次元であったこともあり、当時の神道界から異端視され、特に土佐の神道界はこれを極端に排撃しました。
しかしながら、江戸時代における玄学の泰斗・平田篤胤先生を再現するようなその博学広才の前には正々堂々と学論を挑む者はおらず、それだけに陰で謗(そし)り誹謗するという陰湿な者達が徒党を組んで排撃の気勢を上げていたのですが、「学」そのものの真理を誠実に追究することよりも、利害関係や感情的なものによって動かされる輩が多いのは古今東西に照らしてもありがちなことでしょう。
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