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みんなの日本語第16課・文型分析まとめ(パワポ画面PDF付)

こんにちは【日本語教師になる】ももこです。

この動画は、日本語を教える人のための動画です。この動画では、日本語の教科書「みんなの日本語」の教材分析をします。文型を分析し文型に関する知識、注意すべき点などをまとめ、動画視聴後、適切な教案・教材が作れる知識を得ている状態を目指します。

今回は、「みんなの日本語第16課」をまとめます。
今回の動画は
● 第16課の概要と学習目標
● 文型
 ① ターゲットの文型を確認する。
 ② 各文型の解説
● この課でできる活動例
● 教師が知っておくべきこと
という内容でまとめていきます。

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みんなの日本語 第16課 概要と学習目標

●第16課の概要

・第14課、第15課に続き、第16課でも「て形」を使う文型を学びます。
第16課では、4つの文型を勉強するのですが、4つのうち3つに「〜て」を使います。
1つ目、行為の順番を並べる「〜て、〜て、〜ます。」
2つ目、2つの動作の時間的前後関係を表す「〜てから、〜ます。」
3つ目、助詞「は」で取り上げた名詞の特徴をいう「〜は〜が〜です。」この文型では「て形」は使いませんが、この後の4つ目の前作業的知識として学ぶよう、差し込まれています。
4つ目、名詞文や形容詞文を2文以上つなげて「〜は〜が〜て、〜です。」3つ目の文型の発展形として、2つの文を「〜て」を使って結びます。
この4つの文型を勉強します。

・第16課には第14、15課と違うところがあります。第14、15課では動詞の「て形」のみ扱いましたが、この第16課では、形容詞、名詞の「〜て(て形)」も学習するところです。
これらを踏まえ、   

●第16課の学習目標

・日常生活の行動を順を追って話せる。
・人や物、場所について簡単な描写説明ができる。

このように「みんなの日本語教え方の手引き」では紹介されています。まあ、これでも悪くはないのですが、もう少し具体的にできるようになることがわかるよう、工夫してみようと思います。

・日常生活の行動を順を追って話せる。
・順を追って行う行動についての説明を受け、理解できる。
・家族や友達などについて、どんな人なのかを説明することができる。
・施設や場所がどんな場所なのか描写説明することができる。

学習目標としては、これくらいは書いといた方が良さそうかな?と思うのですが…皆さんはどんな学習目標がいいと思いますか?

「こんな学習目標を考えました!」という、みなさんからのアイデアも教えて欲しいです。ぜひ、コメント欄で教えてください。お待ちしています! 

        

● 文型

① ターゲットの文型を確認する。

・この課で教える文型を確認します。 教える文型は練習Aにまとめられています。

学習項目一覧でまとめられている文は、
⒈ あした こうべへいって、えいがを みて、かいものします。
⒉ うちへ かえってから、ばんごはんを たべます。
⒊ カリナさんは せが たかいです。
⒋ ミラーさんは わかくて、げんきです。

このターゲットの文型を文法説明風に書くとこうなります。

⒈ <Vて形>、<Vて形>、〜。
⒉ <V1て形>から、V2。
⒊ N1はN2がAです。
⒋ N1は<いA(い)>くて、〜
  N1は<なA>/N2で、〜 

これまでの動画でも解説しましたが、動詞のて形は「動詞の連用形+接続助詞て」です。1番の文型で「〜て、〜て〜」て形を使って行動の順番を説明する文を勉強し、2番の文型では、動詞のて形にさらに「格助詞から」をつけて「〜てから」を勉強します。1番と2番では前件と後件の捉え方に微妙な差があるので注意です。

3番の文型は4番の文型を教えるための前作業的な存在です。「〜て、〜て」で繋ぐことを勉強する第16課の中での立ち位置としては「前作業」ですが、そもそも日本語ではこの「〜は〜が〜です。」という言い方をよくするので、文型としてはかなり重要な文型です。手を抜かず、きちんと理解してもらう努力をしましょう。4番の文型では、3番の文型を発展させ、特徴をいくつか並列でつなぐ言い方を学習します。

② 各文型の解説

ここから、この課で学習する各文型について確認していきましょう。

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