みんなの日本語第7課・文型分析まとめ(パワポ画面PDF付)
こんにちは【日本語教師になる】ももこです。
この動画は、日本語を教える人のための動画です。この動画では、日本語の教科書「みんなの日本語」の教材分析をします。文型を分析し文型に関する知識、注意すべき点、などをまとめ、動画視聴後、適切な教案・教材が作れる知識を得ている状態を目指します。
今回は、「みんなの日本語第7課」をまとめます。
今回の動画も
● 第7課の概要と学習目標
● 文型
① ターゲットの文型を確認する。
② 各文型の解説
● この課でできる活動例
● 教師が知っておくべきこと
という内容でまとめていきます。
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● みんなの日本語 第7課 概要と学習目標
第7課の概要
第7課では、ざっくり分けて3つのことを学習します。
・格助詞「(道具・手段)で」の使い方
・授受表現(やりもらい)
・行為や物事が完了している「もう〜ました。」 の3つです。
格助詞「(道具・手段)で」では、「言語+で」例えば「日本語で」「英語で」「中国語で」など、日本に住む外国人のみなさんがよく使うと思われる表現を覚えてもらいます。
授受表現(やりもらい)は、教えるのがなかなか大変な項目です。この第7課では、「あげます」「もらいます」を勉強します。「くれます」は第24課で、「やります、いただきます、くださいます」は第41課で勉強します。ですから、第7課では教師は「あげます、もらいます。」以外を口に出さないように注意が必要です。
そのほか、授受関係になっている動詞、例えば、「貸します/借ります」「教えます/習います」などの動詞も出てきます。
行為や物事が完了していることを表す「もう〜ました。」という言い方を勉強します。完了していることを表す表現全てを教えるわけではなく、現時点で理解してもらえる一部を教えます。
今回も、コミュニケーションを円滑にする表現を、会話、練習Cの中から抜き出します。
これらを踏まえて
学習目標
日本語で何というかわからない物の名前や表現が言える。
物の授受についての事実が伝えられる。 などが考えられます。
こんな学習目標はどう?というアイデアがあったらコメント欄で教えてください。
今回も学習すべき文法事項が多いので、新しい助数詞はありません。復習も兼ねて、これまでに使用した助数詞も取り入れてみましょう。
● 文型
① ターゲットの文型を確認する。
・この課で教える文型を確認します。 教える文型は練習A(58ページ)にまとめられています。学習項目一覧でまとめられている文章は
このターゲットの文型を文法説明風に書くとこうなります。
1、2で道具や手段を表す格助詞「で」を勉強します。1では道具を、2では言語を挿入します。言語はツール(道具)ですから、「で」を使います。
3は日本に住む外国人ならではの文章です。特に注目したいのが、練習B「これは日本語で何ですか。」という文章です。これを理解し使うことができれば、日常生活の中で語彙を増やすことができます。
4、5、で授受表現を勉強します。教えるのが大変ですが、がんばりましょう!第7課に出てくる文章は、授受表現の動作の主体を「わたし」に絞っています。「わたし」が「与える」側なのか、「受け取る」側なのかを明確にさせましょう。
6では行為や物事が完了したことを表す「もうVました。」を勉強します。「もう〜ましたか。」という質問に対し、第7課では「いいえ、まだ〜ていません。」は教えない!というのがポイントです。詳しくは各文型の解説の中でお話しします。
それでは、文型を一つずつ詳しく説明します。
② 各文型の解説
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