2月22日スカウト運動創始者の誕生日に寄せて
購読しているメルマガの冒頭にあった。
まあ、普通の人はへえで終わりだと思うけれど、私は「そうだった!」と思った。
今日はシンキングデーじゃないか!!
ガールスカウト活動の思い出
「世界友情の日」というのは初めて聞いたけど、2月22日がBP夫妻の誕生日であり、シンキングデーであることを思い出した。
小学生当時は「シンキング」の意味を全く分かってない、ただのお祭り騒ぎ(バレンタインデー、みたいな)だと思ってたけど、今思えば、Thinkingだったのね~。
確かにSinking(沈没)デーではあるまい。
今、私の人生が結実しているといえるなら(それともまだ花かしらん?!)、その根っこの1つには小学生のときにしていたガールスカウト活動がある。
「私」という幹を支えている部分だ。
他の根には、家族や思い出があるんだろう。
そして、そこから色々な枝葉を伸ばしていった。
ガールスカウトに入ったのは、当時消防団員(消防士ではなく、地域のボランティア)をしていた父が、同じ消防団の人の奥さんがスカウト活動のリーダーをしたり、子どもたちがスカウトだったりしたのを聞いたからだ。
日曜日の午前中、神楽坂駅の裏手、赤城神社の隣の赤城会館ホールを借りての開催だった。
もうないだろうなと、グーグルマップで見てみたら、「赤城生涯学習館」の名前で残っていた!
当時ですら大分古い建物だと思っていたけど、公式HPの写真ではホールはそのままのように見える。
次の一時帰国のときに訪ねてみよう。
外観の写真もまあ、こんな感じだったと思う。
雨の日の活動で、この張り出しの下の部分も使っていた。
シンキングデーとは?
ガールスカウト日本連盟の公式HPによれば、
スカウトが互いに想い合う(Thinking)だったのね~。
そういわれると、リーダーがそんなことを言っていたかもしれない。
当時はあまりにも幼かった。
結局中学受験を機に、ガールスカウトを辞めてしまったけど、楽しい思い出がたくさんある。
楽しいけれど、いやなこともそれなりにあった小学校と比べて、楽しかったことしかない!
今思えば、続けていればよかった。
ガールからボーイへ?!
後に、私は大学生になり、キャンプリーダーになった。
まごうことなくガールスカウト活動の影響だ。
大学の掲示板で募集告知を見たときのことをありありと思い出せる。
さらに、それがきっかけにボーイスカウト活動を始めた。
指導者として、またローバースカウトとして。
ローバー時代は、スカウト活動の研究などもしたので、創始者であるロバート・ボーデン・パウエル卿の記した「Scouting for boys」なども読んだ。
え、なんでボーイ?と思う人もいるかもしれないが、1995年ボーイスカウトは女子の受け入れを開始したからだ。
YMCAやYWCAも「Young Men's/Women's Christian Association」の略であることから分かるように、設立当初は男女別だったが、今ではすっかり区別なく活動している。
ジェンダーフリーなのはいいけど、いかんせん名称が「ボーイ」なので、多分いまでも女子スカウトは「なんでボーイ?」って言われるんだろうなあ。
ちなみに、ガールスカウトはまだ成人(指導者?)だけの受け入れの模様。
ボーイスカウトとは軍隊の「斥候」
そんなわけで、ボーデン・パウエル卿、通称BPは自分の軍隊での経験を元に子どものためにスカウト活動を始めた。
スカウティングScoutingとはそもそも斥候のことで、部隊に先行して様子を見てくる役割。
そのための観察力であり、推理力であり、勇気であり・・・だ。
バッジシステムは勲章集めみたいなもんだしね。
子どもの野外活動としてはすごくいいと思う。
楽しいだけのYMCAよりいいと思う。
しかし、私がスカウト活動で好きじゃないところは、この軍隊っぽいところと、宗教を根幹にしているところ。
そりゃBPはイギリス人だし、元々クリスチャンの国で始まったんだけど、誓の言葉にすでに「神」が出てくる。
私は典型的な日本人なので、神社にもお寺にも行くけど、自分は無宗教だと思っているのに、神仏をどこかで信じてるタイプ。
でも、こういう風に口で「神に対するつとめ」とか「神に誠を尽くす」とかっていうのが嫌い。
ボーイスカウトでは神の代わりに「仏」って言ってよく、仏教系の団体出身の人が仏って言ってるのを聞いたことはあるけど、どっちにしてもいやだ。
国に対しても、ナショナリズムを感じていや。
この部分がなければいいのに。
性別フリーのあとは、ぜひ脱宗教してほしい。
まあ、無理だろうけど。
ちなみに私の住んでいるドイツでスカウト活動はあんまり流行ってない。
1900年代前半はドイツにも類似の少年活動グループがあった。
その名もHitler Jugend(ヒットラー青少年団)!
ボーイスカウトや他の少年活動は禁止され、のちに全員加盟が義務になる。
ボーイスカウトの歴史が途絶えたこと、この「ヒットラーユーゲント」の悪いイメージがあることから、戦後も完全復活はしなかった。
教会系がほそぼそとあるくらい。
Be Prepared
ガールスカウト、ボーイスカウトともにモットーは「そなえよ、つねに」。
これは英語「Be Prepared」の訳だけど、このBe Preparedの頭文字がBPで、創始者の頭文字と一致する。
三つ子の魂じゃないけど、今でも私の中にこの言葉がある。
once a scout always a scout
これは、Scoutの部分を好きな言葉にかえて自分を表す文句にできる!
ドイツ語でも、「Einmal XX immer XX」という言いまわしがある。
(うちの夫は、そこに「バイカー」を入れるw)
でも、本当に端的に真髄を表していると思う。
私も、今は活動をしていなくても、ずっとスカウトなんだと思える。
これを歌にしたのがこちら。
Paddle your own Boat
ここでいうボートはカヌーのこと。
ボートは背面に進んでいくけど、カヌーは正面に向かっていくので、スカウト活動ではカヌーをよしとする。
(なんか古文で「花」ってできたら「桜」ですよ、みたいな?w)
だいたいボートはパドルじゃなくて、オールを使うからね。
BPの書いた、ローバースカウトの指南書「Rovering to successes」の中でBPが言っている言葉。
そもそもRoverは「流浪者」とか「放浪者」という意味だ。
車の名前もそこからつけたと思う。
この訳は私的に「てめえのカヌーはてめえで漕げ!」
長い人生をさまよっていくときに、誰かの船にのっかってくんじゃなくて、自分で前を見据えて、自分で漕いでいけ!というのは、すごくいいと思う。
私の座右の銘だ。
通常、ローバースカウトは大学生年代ぐらいだけど、終わりはない。
指導者にならず、万年ローバースカウトでもいいはず。
だから、私は今でもローバーかな!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?