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《ワーカーズプラスWorker’s+》VOL.1|手づくりの社食

クリニックで働く方々にとって“プラス”になることをご紹介する新コーナー。今回は、調理場付きの医局を新設して、管理栄養士による「社食」の取り組みを始めたという『きっずぽーと歯科・矯正歯科クリニック』様にお話をうかがいました!

きっずぽーと歯科・矯正歯科クリニック院長 大久保 孝一郎先生
日本小児歯科学会専門医。幼稚園や保育園の園医を務める。
アイスホッケー横浜GRITSチームドクターとしても活躍。

今回「社食」を始められたきっかけを教えてください。

スタッフたちと“コロナ禍でも楽しみをみつけよう”というなかで、話に出たのがきっかけです。当院は小児歯科専門なので、子どもたちが噛む回数を増やせるようなメニューを管理栄養士が発案して“カムカムレシピ”と名付け、みんなで試食するスタイルに。子どもの口腔機能の発達にも寄与できる、おもしろい取り組みかなと思っています。

いまは試験的に週1回のペースで実施し、管理栄養士3名が約15人分の昼食を調理。
医院の福利厚生でまかなっており、今後は週3ペースにしていくそうです。

「社食」を始めてみて、何か変化はありましたか。

当院には管理栄養士・保育士がいますが、メニューについて意見を出しあうことで、スタッフ同士の新たなコミュニケーションも生まれ、チームワークも良くなってきたように感じます。採用されたメニューは患者さんにもレシピを配るので、「美味しかったです!」と言っていただくこともあるんですよ。私はキノコ類が苦手でしたが、克服することができました(笑)。

医院オリジナルの“カムカムレシピ”のメニューは、600~700キロカロリーに抑えられており、
大人が食べてもおいしくて健康的。

スタッフの方からの反響はいかがですか。

やはり、添加物の入っていない“手作りの温かいごはんを食べられる喜び”が体感できていいですね。来年入ってくる新卒の学生さんたちとも社食を食べましたが、この取り組み自体にすごく興味を持ってくれました。“いろいろクリエイトできる職場に就職できるんだ”というワクワクした気分が感じられましたね。

管理栄養士の意見を取り入れ、動線にもこだわりながら調理場を設計。
業務用の冷蔵庫やガスコンロも2台導入し、食品衛生法にのっとって社食を提供。

今後の展望について、教えていただけますか。

1階スペースで親子クッキング教室を考えています。食に興味がなかったり、偏食など食べることに不安がある保護者の方々やお子さまが増えている今こそ「食べる楽しみ」を通じて、歯科の重要性を訴えていきたいですね。保護者の方々とも一致団結しながら、きっかけづくりをしていきたいと思います。私たちの挑戦はまだ始まったばかりです!!

診療室では管理栄養士が食育指導を行うことも。
「小児歯科における自分たちの活躍の場が広がり、やりがいを感じています」。

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