《世界の医療事情》vol.21|認知症の現状と対策
認知症とは、さまざまな脳の病気によって認知機能や記憶力・判断力などが低下し、日常生活に支障をきたした状態のことです。2023年の時点で認知症患者は世界に5500万人以上いると報告されており、日本では2025年に700万人に達すると予測されています。なお、日本における認知症患者が多い理由としては、高齢化が進んでいることと、2型糖尿病が多いことが指摘されています。2023年12月には、アルツハイマー病の進行を遅らせる治療薬が保険適用となりましたが、普及には医療機関の体制強化や適切