8.18 HIJACK

まずはじめに、HIJACK1周年おめでとうございます。
家に帰ってきても未だにアコースティックの音が聴こえている気がする。
本当に、本当に貴重な体験をさせて頂いた現場だった。

ただ、それと同時に今までにないくらい悔しくて苦しかった現場だった。
シノザワリョウタさんを筆頭に、圧倒的活動歴の壁と確かな実力の差を感じた。
どこを取っても僕が彼らと肩を並べて、対等に「歌い手として好きな音楽をしています」なんて口が裂けても言えないなっていうのが、前日のリハの段階からずっと本能が訴えていた。
「活動歴の差を縮めることは出来なくても、音楽が好きだ」と言い張れるほどの確かな実力を僕は持ち合わせていなくて。明らかに一人だけ、今回の現場で浮いてるんだなって感じてしまったんだ。

当日の直前リハ。
活動を始めてから多分初めてだと思う。
悔しさと、それに対してどうすることも出来ない僕自身への苛立ちで楽屋に居るすら怖くて震えながら泣いてた。
普段は思っていても絶対に言わないことを、主催のくしなくんにずっと言い続けてた。
「僕が居ていい場所じゃない」
「もう出来ない。帰らせて」
「絶対にここは僕が居るのは違う」
そんなことないって励まし続けてくれてたくしなくんには申し訳ないと終わった今では思っているけど、そんなことすら考えられない程に自分と他演者達に出来ていた壁にぶち当たってとにかく苦しかった。
結局リハでは緊張とどうしようも出来ない怖さで声は出なくて、歌詞も飛ばして固まって、散々な状態だった。

正直なところ、本番の出来も僕自身全く納得いかないものになったと思っている。
あんなに素敵な伴奏だったのに、HIJACKとしてとても大切な日だというのに、僕が、僕の下手さが、それらを台無しにしてしまったとすら思ってる。

悔しい。とにかく悔しくて仕方がない。

本番中の楽屋の中。他愛無い話を演者達がしている中、僕はその輪に馴染むことなくただただ端に居続けた。

きっと、いや絶対。
僕はこの2024年8月18日という日を忘れない。

この悔しさを底なしの自信に変えられるくらい、僕はもっと練習を重ねて音楽を楽しむことを誰よりも忘れずに居られる歌い手になっていこうと思う。

次は8月31日。
今日の自分を絶対に超えてやる。


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